コロナ規制の日本への入国緩和に伴い、徐々に外国人観光客が増加しており、2023年のインバウンド需要は4兆円に上ると言われています。さらに外国人観光客一人あたりの消費額もコロナ前を上回る増加傾向となっています。
外国人観光客をターゲットにしている企業の中には多言語対応をしたけれども売上が上がらない、問い合わせが少ないなど、海外顧客に対してどのようにマーケティングをすべきなのか悩まれている担当者も多いのではないでしょうか。
国や文化が異なれば効果的なマーケティング施策も異なります。海外顧客をターゲットにするのであれば、日本ではなく、海外で主流のマーケティング施策を行うことが効果を上げる近道になるでしょう。
今回はヨーロッパや中東、アジアの顧客をターゲットにしている企業様向けに、海外では主流となっているWhatsAppビジネスを使ったマーケティングについて解説します
- 海外ではLINEではなくWhatsAppが主流
- WhatsAppは個人間のコミュニケーションではなく企業と顧客を繋ぐ窓口として活用されている
- 顧客から企業への問い合わせや申し込みなどでもWhatsAppが利用されている
- 企業がWhatsAppを利用する方法
海外はLINEではなくWhatsAppが主流
日本ではLINEが主なメッセージコミュニケーションアプリとなっていますが、実は世界を見るとWhatsAppが最も利用されているアプリです。ヨーロッパや中東、アフリカ、アジアなど世界で20億人以上が利用しています。
LINEと同じようにアプリをダウンロードして、個人間でメッセージを送受信するツールで、企業アカウントを作成すると企業から個人に対してメッセージや画像を送信することができます。LINEと異なるのはアプリ上でメッセージのやり取りをする相手とのつながり方。LINEはQ RコードやユーザーIDでお友達登録をしてコミュニケーションを開始しますが、WhatsAppは携帯電話番号でつながります。そのため、携帯電話番号を知ってさえいれば、メッセージを送ることができ、知らない相手からもメッセージを受信することができます。
WhatsAppは個人間のコミュニケーションではなく企業と顧客を繋ぐ窓口として活用されている
海外においてLINEのようにお友達登録が必要ないWhatsAppは電話やメール、SMSのように企業から顧客へのコミュニケーション手段として利用されています。
具体的には商品案内やセール情報の配信や新店舗の情報や、予約などのリマインダー、店舗やホテルへの行き方の案内、発送通知、緊急連絡、店舗の開店時間の案内など今までメールや電話など他の手段で行なっていた店舗側からのコミュニケーションを全てWhatsAppで代用することが可能です。
WhatsAppの利用メリットは開封率
WhatsAppと他のメッセージツールとの違いは開封率にあります。海外の顧客とのコミュニケーションで最も企業が利用するのはEメールですが、近年ではメールの開封率は下がる一方です。一方WhatsAppの開封率はWhatsAppを運営しているメタ社によると98%にものぼるとのことです。確実に読まれたい、コンバージョンをしてほしいメッセージはWhatsAppが有効です。
顧客から企業への問い合わせや申し込みなどでもWhatsAppが利用されている
WhatsAppが企業から顧客へのマーケティングやコミュニケーションの観点から効果的であるとお伝えしましたが、実は海外では WhatsAppは顧客個人が企業へ質問や申し込みなど、連絡をとる場合にも利用されています。
日本では馴染みのないコミュニケーションアプリの活用方法ですが、問い合わせやアフターフォロー、申し込み、キャンペーンの応募などにWhatsAppを利用している企業が多く存在します。
例えば、日本でツアーやイベントに申し込む場合はウェブサイトからの申し込みが主流ですが、その際に疑問や質問がある場合にはウェブサイトに記載されているメールアドレスや問い合わせフォームから問い合わせるケースが多いですが、海外ではウェブサイトやフォームに重ねてWhatsAppの企業アカウントへのアクセスを用意しています。具体的にはサイトにWhatsAppの文字やアイコンにURLや電話番号を表示してアクセスを促します。自身のWhatsAppで表示された企業の電話番号を検索すると企業のWhatsAppアカウントにアクセスができます。アクセスをするとチャット形式で質問を入力することで回答を得ることができます。
キャンペーンでの活用は以下のような流れが主流です。レシートやチラシにWhatsAppのアイコンと電話番号を表示し、ユーザーが自身のWhatsAppでアクセスをし、キャンペーンの申し込み番号や個人情報、申し込みの希望の商品などをチャット形式で入力します。主にチャットボットが利用されているパターンが多く、返信や申し込みはスムーズに完了します。
このように顧客からの接触や連絡もWhatsAppで行うようになったのは、多くのWhatsAppユーザーが企業や個人を含む全てのコミュニケーションをWhatsAppで完了したいというニーズがあるからです。メタ社によると90%の以上のWhatsAppユーザーが企業への連絡や問い合わせ、申し込みなどをWhatsAppで行いたいと答えています。海外顧客のマーケティングや顧客接点にもWhatsAppは必要不可欠なツールと言えます。
企業がWhatsAppを利用する方法
WhatsAppは個人が利用するスマートフォンアプリとして普及しました。企業が利用するにはWhatsAppビジネスアカウントを作成する必要があります。
WhatsAppビジネスアカウントを作成しWhatsAppビジネス公式パートナー企業を経由してサービスを利用します。APIや管理画面から送信できるポータルなど利用方法はパートナーによって様々です。
CM.comはWhatsAppビジネス公式パートナー
WhatsAppをマーケティングや顧客接点の向上に活用したい場合にはCM.comにお問い合わせください。利用しやすい管理画面からWhatsAppビジネスアカウントの作成、配信ができ、SMSとの併用や顧客データ管理などニーズに合ったサービス利用をご提案いたします。
WhatsAppビジネスについて詳しく知るにはこちら
https://www.cm.com/ja-jp/mobile-service-cloud/
インタビュー・取材記事掲載はこちら