「新たなマーケティングとして、オウンドメディアを始めようかな」と考えてはいませんか?とはいえ、オウンドメディアって具体的にどんなことをすればいいのか悩んでしまいますよね。
そこでこの記事では、
- オウンドメディアでできること
- オウンドメディアのメリット
- オウンドメディアの導入方法
について詳しく解説します。オウンドメディアの導入は、メディアの設計を理解できればそこまでハードルは高くありません。これからオウンドメディアの導入を検討している人は参考にしてみてください。
目次(クリックしてジャンプ)
オウンドメディアは企業が運営・管理するメディア
オウンドメディアとは、企業が自社ブログやメールマガジンなどを運営および管理しているメディアのことです。オウンドメディアを使うことで、
- 商品や企業の認知度を上げる
- 新しいお客様を獲得できる
- オンライン経由のお客さまを増やす
- お客さまの満足度を上げる
- 企業のコンセプトを広める
- メディアによるマネタイズ
などができます。
近年では、スマートフォンやパソコンの普及によって、お客さまがインターネットを使って企業や商品の情報に触れる機会が増えました。オウンドメディアは、低コストで情報の発信ができるだけでなく、費用対効果が高いことから注目されています。
オウンドメディア戦略と目標の設定方法
オウンドメディアを活用するなら、まずは戦略を立てる必要があります。オウンドメディアの戦略を立てる手順は、
- 目的を設定する
- ターゲットを設定する
- コンセプトを設定する
- 編集の体制を調整する
です。それぞれ詳しく説明します。
1.目的を設定する
まずは、オウンドメディア運営の目的をはっきりさせましょう。運営の目的がはっきりすると、自然とメディアの方向性が決まりやすくなります。方向性が決まっている場合、運営の途中で軌道を修正しやすくなります。一般的にオウンドメディア運営の目的は、
- 資料請求の件数を増やす
- 会社やサービスを知ってもらう
- 広告で収入を得る
などが上げられます。
2.ターゲットを設定する
次に、オウンドメディアのターゲット(ペルソナ)を設定します。ターゲットを明確にすることで、読者がオウンドメディアにどんな情報を求めているのかをイメージしやすくなります。例えば、自社オリジナルのプロテインを訴求したい場合。ペルソナを
- 性別:男性
- 年齢:30代前半
- 職業:サラリーマン
- 住所:東京都
- 体型:やせ型
- 所得:450万
- 悩み:仕事で忙しいため、効率良く筋肉をつけたい
と設定することで、どんな読者に対し商品を提供するべきかがはっきりします。
3.コンセプトを設定する
サイトのコンセプトを決めることで、情報の発信における軸を設けることが可能です。軸を設けることで、メディアを運営でのズレを防止できます。例えば、「どんな人にどんな商品を進める」かを決めておくことで、狙ったターゲットに対して的確に情報を提供してオウンドメディア運営における方針のズレをなくします。
4.編集の体制を調整する
オウンドメディアを運営するには、「戦略を立てる」「運営を始める」「分析や改善をする」という3つの体制が必要です。
「戦略を立てる」の場合、
- 市場の調査
- コンセプトの設定
- 目的の設定
などを担当します。
「運営を始める」の場合、
- サイトの設計
- SEOの対策
- 解析ツールを導入
などを担当します。
「分析や改善をする」の場合、
- 目的の達成率を分析
- 改善案の提示
- コンテンツの公開
などを担当します。
トリプルメディアの活用例
オウンドメディアのほかにも、
- ペイドメディア:テレビやWEB広告など、お金を払って情報を広めるメディア
- アーンドメディア:口コミサイトやSNSなど、第三者が広めるメディア
も存在しており、これらを合わせて「トリプルメディア」と呼びます。トリプルメディアは、企業マーケティングの中心とされています。
例えば、自社の商品において
- インフルエンサーに、オウンドメディア上でのコンテンツ制作とSNSでの拡散を依頼する
- Facebook広告を依頼する
ことで、商品の知名度を効果的に上げることができます。
オウンドメディアにおける6つのメリット
オウンドメディアのメリットは、
- 企業としての資産となる
- 見込み客を獲得しやすい
- 訴求しやすいコンテンツが作れる
- ファンをつくることができる
- お客さまの情報を得られる
- データを分析して新たなコンテンツが作れる
の6つがあげられます。それぞれ詳しく説明します。
1.企業としての資産となる
オウンドメディアは、サイト自体が企業としての資産になります。自社でメディアを管理することで、運用にかけるコストや力を入れるポイントを決めることができます。また、メディアとして形が残るものに投資できるので、かけたコストが無駄になりません。さらに、メディアの内容をコントロールすることで長期的にも資産化しやすいです。
2.見込み客を獲得しやすい
オウンドメディアは、ユーザーと直接コミュニケーションを取れるので見込み客を獲得しやすいです。有益な情報を提供しお客さまの信頼を獲得することで、新規ユーザーから見込み客へと引き上げることができます。
3.訴求しやすいコンテンツが作れる
オウンドメディアは、SNSや広告枠がいらないため訴求しやすいコンテンツが作れます。企業の商品やターゲットによって、お客さまに適した表現で訴求することが可能です。
4.ファンをつくることができる
オウンドメディアは、価値のあるコンテンツを提供することでファンをつくることができます。ファンをつくることで継続的にサービスの利用や商品の購入をしてもらうことが可能です。
5.お客さまの情報を得られる
オウンドメディアを通じて会員登録をしてもらうことで、お客さまの情報を取得することが可能です。例えば、会員登録の際にお客さまの
- 年齢
- 性別
- 職業
などを入力してもらうことで、自社サービスを求めているユーザー層がわかります。オウンドメディアでは、お客さまの情報から新たな施策を考えることができます。
6.データを分析して新たなコンテンツが作れる
ユーザーの行動データを分析することで、新たなコンテンツをつくることが可能です。例えば、新規ユーザーがどんなキーワードで自社サイトにアクセスしたのかを分析することで、新たなキーワードからの流入を増やすことができます。ユーザーの行動データを分析してメディアを拡大することで、新しいお客さまをつくることができます。
オウンドメディアを使った成功例
オウンドメディアを使った成功例は、
- 企業の認知度を高める:サイボウズ株式会社
- 求人の10%が利用ユーザーに:株式会社バーグハンバーグバーグ
- メルマガの購読者数が70万人を突破:日本電気株式会社(NEC)
があげられます。それぞれ詳しく説明します。
企業の認知度を高める:サイボウズ株式会社
引用:サイボウズ式
サイボウズ株式会社は、新しい価値を生み出すチームをつくるため「サイボウズ式」という情報サイトを運営しています。その結果、サイボウズ式を経由して求人が来るほど企業の認知度を高めることに成功しました。
求人の約10%が利用ユーザーに:株式会社バーグハンバーグバーグ
引用:ジモコロ
株式会社バーグハンバーグバーグは、地方の魅力を面白く伝える「ジモコロ」というWebサイトを運営しています。その結果、バイトや正社員として求人に応募する人の約10%は、「ジモコロ」を見たことのあるユーザーとなりました。
メルマガの購読者数が70万人を突破:日本電気株式会社(NEC)
日本電気株式会社(NEC)は、経営・IT・歴史をテーマにしたビジネスメディアを運営しています。その結果、メルマガの購読者数が70万人を突破し、数億円の利益アップとなりました。
成功事例として取り上げたオウンドメディアを目指すには、立ち上げるまでに入念な準備が必要です。オウンドメディアを導入するには、どこから始めるのかを次でお伝えします。
オウンドメディアを導入するための4ステップ
オウンドメディアの導入は、
- ペルソナを明確にする
- サイトのコンセプトを決める
- サイト内での導線をつくる
- サイト及びコンテンツをつくる
というステップを踏みます。それぞれ詳しく説明します。
1.ペルソナを明確にする
まずは、ペルソナ(読者)を明確にしておく必要があります。例えば、読者は
- 男性なのか女性なのか
- 職業はなにをしているのか
- どんなことに困っているのか
- 休日はどんなことをしているのか
をはっきりさせることで、サイトの方針を決まりやすくします。
2.サイトのコンセプトを決める
ペルソナが決まったら、次はサイトのコンセプトを決めてみましょう。先ほど決めたペルソナに「何を提供するのか」をはっきりさせます。提供するコンテンツを決めることで、オウンドメディアの方向性を定めることが可能です。
3.サイト内での導線をつくる
ペルソナとコンセプトが決まったら、サイトの設計について考えます。例えば、
- ユーザーの悩みを分析
- 悩みを解決できる商品を紹介
- 商品を詳しく紹介
- 購入する
などの視点からサイトをつくることで、コンテンツ同士で導線を引くことができます。これにより効率的にサイトの運営ができます。
4.サイト及びコンテンツをつくる
上記で決めたことを基に、実際にサイトやコンテンツをつくっていきましょう。サイトとコンテンツは、同時につくることができるのでスケジュールに合わせて進めてみてください。
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メディア運営はSEOだけでなくオウンドメディアが攻略のカギ
今までのマーケティングは、SEOだけに力を入れている企業が多くみられました。しかしトリプルメディアを使い、企業ブランドを確立しているケースも多いです。その中でもオウンドメディアは、メディア攻略において中心となる存在です。まずは、自社のサービスをどんなユーザーが求めているのか洗い出すところから始めてみましょう。
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提供:i-SHOT株式会社
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