- 調査会社Sensor Tower社によると、中国の大手テクノロジー企業ByteDance社が開発したソーシャルビデオアプリ 「TikTok」 は昨年、ダウンロード数が13%増加して7億3800万件に達し、売上高を5倍以上の1億7700万ドルに伸ばしたという。TikTokは、2019年に8億4900万インストールを記録したFacebookのWhatsAppに次ぐダウンロード数を誇るアプリだった。
- TikTokの生涯ダウンロード数は16億5000万に達し、世界で最も人気のあるアプリの一つとなった。TikTokのダウンロード数は前年同期から増加し、第4四半期には前年同期比6%増の2億1900万件に達した。
- このアプリは特にインドで人気があり、モバイルユーザーはTikTokを3億2300万回インストールしており、世界全体の44%を占めた。中国は5200万ダウンロードでTikTokの二番目に大きい市場で、アメリカは4600万ダウンロードだった。Sensor Data社は、Appleの 「App Store」 と 「Google Play」 からのダウンロード状況を分析している。
TikTokの生涯ダウンロード数が16億5000万であることは、Facebookアプリのユーザーベースが24億5000万人という数字が目安になるなら、今後二年間で同アプリが市場で飽和状態に達する可能性があることを示唆している。
TikTokは、ユーザーが好きなビデオクリエーターにチップを支払うためにデジタルコインを購入することから直接収益を得る仕組みで、ソーシャルメディアアプリの中では珍しいビジネスモデルである。TikTokはまだ生まれたばかりのプラットフォームで、American Eagle Outfitters、Chipotle、Ralph Lauren、Uniqlo、Walmartなどの広告主から関心を集めている。
Sensor Tower社のデータによると、TikTokはインドなどの新興国市場で特に人気があり、子供に不適切なコンテンツを提供する規制があるため、短期的には禁止されていたが、それを克服した。Sensor Towerの試算によると、TikTokのダウンロード数は1500万回を超えたという。研究者の最新データによると、TikTokは年間3億2300万ダウンロードを記録し、すぐに損失を埋め合わせたと報じられている。
【参考】
インタビュー・取材記事掲載はこちら
