博報堂DYメディアパートナーズは、デジタル屋外広告（DOOH）の広告効果を可視化し、最適化する機能を「Tele-Digi AaaS」に搭載し、提供開始した。これにより、テレビCM、デジタル広告、そしてDOOHを横断した統合メディアプラニングが実現する。
DOOHは、交通機関や商業施設など生活導線上に設置されたデジタルサイネージを活用した広告媒体であり、その市場規模は拡大を続けている。しかし、DOOHの広告効果検証はこれまで意識調査が中心であり、実際の計測ログに基づいたテレデジ横断での広告効果の検証は難しい状況にあった。
新機能では、位置情報データなどを活用してDOOHの効果を可視化するとともに、博報堂DYグループが保有する大規模テレビ実視聴データやデジタル広告配信データと連携させることで、テレビ、デジタル、DOOHを横断した広告評価が可能になる。これにより、媒体ごとの広告評価はもちろん、検索・サイト来訪やアプリダウンロードなど従来計測が難しかった指標も、テレデジと同一のKPIとして可視化し、媒体の重複接触によるKPIリフト効果を明らかにする。
対象となるDOOH媒体は現在LIVE BOARDなどで、今後さらに拡大していく予定である。この取り組みにより、広告主は次回キャンペーン時に、より効率的なDOOH面をプラニングし、出稿が可能となる。
博報堂DYメディアパートナーズは、DOOH市場の発展に寄与するとともに、テレデジ広告の効果最大化を可能にするさまざまなサービスを順次導入し、広告主の事業目標達成に貢献していく方針である。この新機能の提供開始は、広告業界におけるデジタルトランスフォーメーションを加速させ、広告効果の最大化に向けた新たな一歩となる。
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