WHITEは、大学生519名を対象に「ITリテラシー実態調査」を実施し、その結果を発表した。この調査は、コロナ禍で進む教育現場のDX化の中、大学生のITリテラシーやPCスキルの実態を明らかにすることを目的としている。
調査によると、自分専用のノートPCを持っている大学生は8割に上る。使用OSはWindowsが8割、Macは4人に1人(24.0%)という結果だった。しかし、ブラインドタッチが「できる」と回答したのは半数超(53.9%)にとどまり、「全くできない」という回答も1割存在する。また、マウスの使用度は約6割にとどまる結果となった。
WordやExcelなどのパソコンスキルに自信がないと回答した学生は約4割。社会人になってから最も使うことになるであろうこれらのスキルについて、自信を持っている学生はまだ少ない。
一方で、コロナ禍で普及したWeb会議システムは7割近くの学生が「できる」と回答。しかし、SlackやTeamsなどのチャットツールの習熟度は4割程度と低い。パソコン上の「フォルダー」や「階層構造」についても、約半数が理解していると回答した。
特に注目すべきは、コピー&ペーストのショートカットキーを知らない学生がそれぞれ4割近く存在すること。主要なショートカットキーを全く知らない学生も2割に上る。これらの結果から、現代の大学生の間でITスキルに明らかな格差が存在することが浮き彫りになった。
WHITE代表取締役の横山は、この調査結果について以下のようにコメントしている。
企業の教育担当者とっては、「若者なら当然PCぐらい使える」と考えるのではなく、この先20年、30年活かすことのできる基本的PCスキルに投資することは、非常に投資対効果の高い教育投資だと感じます。また、大学関係者にとっては、PCスキル、ITリテラシーの高い学生を育成することでより就職率を高めることができると考えます。
この調査結果は、大学生のITリテラシーの現状を示すとともに、今後の教育や企業研修におけるITスキルの重要性を浮き彫りにしている。大学や企業が、ITリテラシーの向上にどのように取り組むべきか、今後の動向が注目される。
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