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ブラザー工業、プリンターを用いた広告配信サービスの実証実験開始 チラシのお得情報を自宅で自動印刷

 ブラザー工業とその国内販売子会社であるブラザー販売は、新潟県を中心に食品スーパーや宅配事業を手掛けるオーシャンシステムと協力し、プリンターのリモート印刷機能を用いた広告の配信サービスの実証実験を11月1日より開始すると発表した。

ブラザー工業、プリンターを用いた広告配信サービスの実証実験開始 チラシのお得情報を自宅で自動印刷

 この実証実験は、新潟県下の約100世帯をモニターとして選び、ブラザーのプリンターを貸与・設置。オーシャンシステムが運営する宅配事業に関するチラシデータを配信するもので、モニターは貸与されたプリンターから自動で印刷されるチラシを閲覧することができる。

実証実験では、配信したチラシの内容とモニターの購買データを紐付けた態度変容調査と、アンケートによる受容性調査を行う予定だ。さらに、配信に適した広告コンテンツの検証や、システム稼働の安定性なども検証される。

 ブラザーは、今回の実証実験を通じて、プリンティング技術を活用した新たなビジネスモデルの可能性を探求していく方針を明らかにした。オーシャンシステムとの協力の背景には、チラシやショッピングアプリ「OM Channel」を活用した自社事業の宣伝がある。

ブラザーが事前に行ったヒアリングでは、新聞折り込みチラシのリーチが減少していることや、スマホの画面での情報の見づらさなどの課題が浮上していた。これらの課題を解消するための新しい解決策として、ブラザーのリモート印刷機能を活用した広告配信が検討され、今回の実証実験が行われることとなった。

 オーシャンシステムは、「食×デジタルテクノロジーで次の食文化をつくりだす」というコンセプトのもと、スーパーマーケットの運営や食材宅配、お弁当の配達などのサービスを全国で展開している。ブラザーとの共同実証実験を通じて、新たな広告配信の方法を模索し、顧客に更なる価値を提供していくことが期待される。

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