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日本の銀行Webサイトにおけるアクセシビリティ達成度は約6割 メガバンクの達成率は9割以上【アジケ調査】

日本の銀行Webサイトにおけるアクセシビリティ達成度は約6割 メガバンクの達成率は9割以上【アジケ調査】

 “仕組みのデザイン”をテーマにUXコンサルティングや事業デザイン、UI/UX改善などを手がけるサービスデザイン会社のアジケは、日本の銀行のWebサイトの「アクセシビリティ」に関する独自調査を実施し、その結果を公開した。

日本の銀行Webサイトにおけるアクセシビリティ達成度は約6割 メガバンクの達成率は9割以上【アジケ調査】

 アクセシビリティとは、“Accessibility”の日本語訳で、近づきやすさや利用のしやすさ、便利であることを意味する。具体的には、利用者が機器やサービスを円滑に利用できることを指す。

 調査の結果、65行の銀行の全体のアクセシビリティ達成度は約6割であり、改善の余地があることが明らかとなった。

日本の銀行Webサイトにおけるアクセシビリティ達成度は約6割 メガバンクの達成率は9割以上【アジケ調査】

特に、メガバンクの評価基準の達成率は93.3%と高く、一方で地方銀行の達成率は60.0%となっている。この結果から、地方銀行のアクセシビリティ対応に課題があることが示唆される。

日本の銀行Webサイトにおけるアクセシビリティ達成度は約6割 メガバンクの達成率は9割以上【アジケ調査】

 また、ログインフォームに関する評価基準は、達成率が半分以下となっている。エラー発生時の原因が不明確で、具体的な行動指示がないフィードバックを行っているログインフォームが多いことが背景にあると考えられる。

 調査の目的は、金融業界のアクセシビリティの現状を把握し、その強化を促すこと。対象となったのは、メガバンク3行と地方銀行62行のWebサイトのTOPページ及び特定の下層ページ。調査期間は2023年8月28日から9月8日までで、評価基準として「WCAG2.1」の適合レベル「A」及び「AA」の達成状況を確認した。

 WCAGは、Web Content Accessibility Guidelinesの略で、ウェブコンテンツのアクセシビリティに関するガイドラインを指す。W3C(World Wide Web Consortium)のアクセシビリティ関連活動を行うWAI(Web Accessibility Initiative)によって策定されている。

 アジケは、この調査結果をもとに、金融業界のアクセシビリティの向上を促進する活動を続けていくとしている。

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