アドビは、2023年ホリデーシーズン（11月1日から12月31日まで）の米国のオンラインショッピング売上高が前年比4.8%増の2,218億ドルに達すると予測している。この予測は、アドビの分析ソリューション「Adobe Analytics」を通じて得られたデータに基づいている。このデータは、米国の小売サイトへの1兆回以上の訪問、1億個のSKU、18の製品カテゴリーから得られたものである。
2022年のホリデーシーズンのオンライン売上高は、前年同期比3.5%増の2,117億ドルだった。今シーズンは、前例のない値引き率と、170億ドルに達すると見込まれるオンラインの後払い決済の利用拡大がオンライン消費を牽引すると予想される。特に、モバイル機器でのショッピングがデスクトップを上回り、オンライン消費の半分以上を占めると見込まれている。
11月23日から27日のサイバーウィークのオンライン売上高は、前年比5.4%増の372億ドルと予測されている。この中で、サイバーマンデーの売上が前年比6.1%増の120億ドルとなり、昨年に続き年間最高売上を記録すると見込まれている。
アドビのグロースマーケティング担当バイスプレジデント、パトリック ブラウンは、「消費者が金利上昇を含むいくつかの課題に直面している予測不可能な経済環境にもかかわらず、2023年のホリデーシーズンでも記録的な値引きや柔軟な支払い方法により、引き続きEコマースの力強い成長が見られるでしょう」と述べている。
今シーズンのホリデーシーズンは、表示価格から最大35%引きという過去最高の値引き率を記録するとアドビは予測している。特に、玩具、エレクトロニクス、アパレルの値引き率がピーク時でそれぞれ35%、30%、25%に達すると見込まれている。
後払い決済の利用が増加しており、今シーズンのオンライン売上高は前年比16.9%増の170億ドルに達すると予想されている。アドビは、11月のオンラインの後払い決済額が過去最大の93億ドルに達すると見込んでいる。
モバイルショッピングがデスクトップを初めて上回ると予想されており、今年のホリデーシーズンのオンライン消費の半分以上がモバイルデバイスで行われるとアドビは予測している。モバイル支出は前年比13.7%増の1,130億ドルを記録すると見込まれている。
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