【YouTube動画広告の出稿手順】広告掲載の方法を徹底解説

公開日:2020年8月3日/更新日:2021年12月7日

今回はYouTube広告の出稿方法を紹介します。この記事と一緒に進めていけば広告出稿準備が完了します。キャプチャ付きで解説するので、YouTube広告の出稿を考えている方はぜひ一緒に進めていきましょう。

数年前から、YouTube広告に取り組んでいる企業が増えていますが、昨年から大きな転機が訪れました。その理由が、新型コロナウイルス。新型コロナウイルスの感染拡大により、外出自粛が続く中でYouTubeはデフォルトの画質を落とすなどの対応に追われるほど、閲覧者、閲覧時間が増えました。

2020年にYouTubeで国内再生された動画をカテゴリー別に見ると、何かの使い方などを解説するハウツー動画の視聴数が大きく伸びました。また、2020年1~3月中旬と3月中旬~5月を比較すると、自宅で手軽に出来るエクササイズや家庭菜園に関する動画の平均視聴回数が5倍以上と大幅に増加しました。さらに、料理に関連した動画視聴数は1月から10月までに50億回以上再生されています。

一方、企業は投資削減のため、広告出稿を抑える企業も増えています。結果、広告需要と供給のバランスが崩れ、通常3~5円ほどが相場だった視聴単価が、0.5~2円ほどにまで低下しました。
特に2020年4~6月は広告単価の低下が顕著だったので、この期間にYouTube広告の投資を強めた企業は、数倍以上の費用対効果を実現できたでしょう。

そして、この傾向は今後も続いていくでしょう。
理由はいろいろありますが、今回の本題ではないので、一つだけ紹介します。それは、芸能人の参入です。新型コロナウイルスの影響でスタジオ収録ができなくなり、有名芸能人が相次いでYouTubeチャンネルを開設しました。
スタジオ収録は復活し始めていますが、YouTubeでの活動に力を入れている芸能人も少なくありません。芸能人はもともと強固なファン層を持っているうえ、プロとしての実力もあります。この傾向が続けば、YouTubeの閲覧者はさらに増えてくるでしょう。

当然、この傾向は他のプラットフォームでも起こっています。17liveのように素人が中心だったライブ配信アプリにも芸能人が参入しています。
つまり、動画市場全体が大きく変わろうとしています。YouTube広告を”WebCM”と呼ぶことがありますが、プロが作ったコンテンツが増えれば、まさに今のテレビCMのような効果も期待できます。

サイバーエージェントは、2020年の動画広告市場の見通しから、2024年までの推移予測を公開しています。新型コロナウイルスの影響から、さらに伸びることはほとんど間違いないでしょう。
現在Web広告と言えば、リスティング広告とディスプレイ広告が中心で、動画広告は先駆的な取り組みと考えられています。その認識が逆転するのも時間の問題かもしれません。

YouTube広告を出稿する理由

YouTube広告の特徴

動画広告には様々な手法がありますが、まず取り組んでほしいのがYouTube広告です。

その理由は3つあります。

一つは、Googleが運営していることです。Google広告は世界最大の広告プラットフォームで、機能面は間違いなく最先端です。さらに、中小企業や個人でも運用しやすいよう設計されており、広告経験が少なくてもある程度の成果を期待できます。

二つ目は、動画のためのプラットフォームであることです。いうまでもなく、YouTubeは動画を見るプラットフォームです。つまり、動画を見るのに最適な環境です。SNS広告で動画を出しても、数割のユーザーは音声をOFFにしています。動画は視聴覚に訴えることでメッセージを伝えるため、音声がOFFというのは非常にもったいないことです。

三つ目は、Google広告の他キャンペーンとの連動が容易であるということです。Googleでは、ディスプレイ広告検索広告ショッピング広告等、様々な目的に合わせた広告施策が可能です。YouTube広告で認知を経て他のキャンペーンでクロージング、といったカスタマージャーニーに沿った広告施策が一つのプラットフォームで実現できます。

YouTube広告のフォーマット

YouTube動画広告フォーマット

YouTube動画広告フォーマット

また、YouTube広告には6種類のフォーマットがあります。今回は一番メインのスキップ可能なインストリーム広告の設定方法を紹介しますが、利用機会が多いバンパー広告とインフィード動画広告も仕様を押さえておきましょう。

【スキップ可能なインストリーム広告】

YouTube動画の視聴前、視聴中、視聴後に掲載される動画広告で、最初の5秒が経過するとスキップできます。広告費はインプレッション課金と視聴課金が選択でき、インプレッション課金では広告が表示された場合に課金され、視聴課金では30秒以上視聴されるか、クリックなどのアクションが発生した場合に課金されます。
YouTubeの動画広告では最も利用機会が多く、基本となるものです。

【バンパー広告】

スキップ可能なインストリーム広告と同じタイミングで掲載されますが、動画フォーマットが6秒動画に限られています。広告をスキップすることはできず、6秒間ですが必ず最後まで見てもらえます。
インプレッション数が最大化されるよう設計されているため、認知拡大に有効です。しかし動画が6秒で終わるので、クリックなどユーザーに行動を促すのは向いていません。

【インフィード動画広告】

YouTubeの関連動画や検索結果部分に表示され、クリックされると動画が再生されます。ユーザー自身がクリックして見に来ているため、しっかり内容を見てもらいたい場合に向いています。認知効果はスキップ可能なインストリーム広告、バンパー広告には劣りますが、比較検討フェーズでじっくり内容を知ってもらう場合は適しています。

※インフィード動画広告は以前TrueViewディスカバリー広告という名称でしたが、現在は名称が変更されています。名称が変わっただけで、機能は従来と変わりませんのでご安心ください。

もっと詳しく知りたい方はこちらを参考にしてみてください。

▶ 【YouTube広告】種類や仕組みを解説(初心者向け)

Grabでは実際の広告出稿ステップを紹介しています。これからYouTube広告の出稿を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。

【YouTube動画広告の出稿手順】広告掲載の方法を徹底解説

YouTube動画広告を出稿してみよう!

今回はYouTubeの動画広告を出稿する方法を紹介しました。今回紹介した内容をそのまま実践すれば、動画広告を出稿できるはずです。
動画広告の活用が広がっていますが、活用したことがない企業にとってはハードルが高いでしょう。なので、まずはこのように出稿を体験してみることが重要です。

実際問題、動画広告で成果を得るのは簡単ではありません。長期的な視点、カスタマージャーニー、ペルソナに基づいた戦略立案など、高度なマーケティングスキルが求められます。
今回紹介したように誰でも簡単に出稿できますが、十分な投資対効果を得るには専門的なスキルが求められます。

YouTubeマーケティングについてはこちらの記事もおすすめです。
YouTubeマーケティングの成功事例から学ぶ|メリットとマーケティング効果

一度でも出稿経験があれば、たとえ失敗しても今後の取り組みの強みになります。
最終的に代理店に頼むにせよ、動画広告に慣れておいて損はありません。ぜひ一度、小額でいいので、試してみてください。