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BtoB製造業のグローバル展開における課題は「現地の市場環境・競合環境の理解」が約6割【Contentserv調査】

BtoB製造業のグローバル展開における課題は「現地の市場環境・競合環境の理解」が約6割【Contentserv調査】

 国内市場の縮小と顧客のグローバル化に伴い、BtoB製造業は変化するビジネス環境に適応し、グローバル競争力を高めることが求められている。Contentservが実施した調査では、BtoB製造業のグローバル展開における経営課題とシステム運用の現状が明らかにされた。

 調査結果からは、「現地の市場環境の理解」、「グローバル人材」、「法規制への対応」に続き、「現地法人や取引先との情報連携」の重要性が増大していることが判明した。また、海外向け製品の運用課題として、「現地法人や取引先への情報提供が属人的」、「日本本社と海外拠点での二重管理」、「商品情報の翻訳とローカライズ」が上位に挙げられた。

BtoB製造業のグローバル展開における課題は「現地の市場環境・競合環境の理解」が約6割【Contentserv調査】

 グローバル展開において重要と認識されている経営課題については、「現地の市場環境・競合環境の理解」が58.9%、「グローバル事業を担う人材の採用・維持」が49.5%、「現地の法規制や商習慣への対応能力」が48.6%となり、続いて「現地法人や取引先との情報連携」が41.1%と報告された。これは、海外市場の開拓にあたって現地法人や現地パートナーとの密なコミュニケーションとシームレスな情報連携が必要であるという認識を示している。

BtoB製造業のグローバル展開における課題は「現地の市場環境・競合環境の理解」が約6割【Contentserv調査】

 海外で販売する商品情報の管理やマーケティングコンテンツ運用上の課題トップ3は、「現地法人や取引先への情報提供が属人的」が44.9%、「日本本社と海外拠点での二重管理」が35.5%、「商品情報の翻訳とローカライズ」が32.7%であった。これらの結果から、ステークホルダーとの商品情報の授受や翻訳、海外でのデータのトレーサビリティに関する課題が浮き彫りになっている。

 約6割の回答者が「グローバルに標準化された商品情報管理の仕組みがない」と回答し、多くの企業で今日でもExcelやファイルサーバーでのメンテナンス業務が継続されている実態が明らかになった。サイロ化した商品データが生み出すデータガバナンス上の問題も顕在化しており、グローバル経営を支えるための商品情報管理システムの導入が急務であることが示唆されている。

 多くのBtoBグローバル製造業において、商品情報の管理・運用は現在でもマニュアルオペレーションが中心であり、システム化が大きく遅れている状況が明らかになった。事業のグローバル化が進み、顧客接点も多様化する状況下で、レガシーな仕組みでは対応しきれないケースも増えており、より効率的なデータ管理と運用の仕組みが求められている。

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