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日本の中国人観光客の約8割が事前に「買い物リスト」を作成【インタセクト・コミュニケーションズ調査】

日本の中国人観光客の約8割が事前に「買い物リスト」を作成【インタセクト・コミュニケーションズ調査】

 インタセクト・コミュニケーションズがこのたび実施した調査により、訪日中国消費者の非計画購買に関する興味深いデータが明らかになった。2023年10月5日にテンセント社のメッセンジャーアプリ「Wechat」を通じて行われたこの調査は、18歳以上の中国本土在住者2,103人を対象にしており、その結果は訪日時の消費行動に新たな光を当てている。

日本の中国人観光客の約8割が事前に「買い物リスト」を作成【インタセクト・コミュニケーションズ調査】

 調査結果によると、訪日経験のある回答者の約8割が日本旅行前に「買い物リスト」を作成していることが判明した。さらに、その6割がリストに具体的な商品のジャンルや商品名を選定していた。しかし、訪日中にはリストにない商品を衝動買いする人が9割以上に上り、商品パッケージなどの魅力によって購買意欲が高まっていることがわかった。

日本の中国人観光客の約8割が事前に「買い物リスト」を作成【インタセクト・コミュニケーションズ調査】

 具体的には、訪日時の買い物リスト作成に関する調査結果から、837人の回答者のうち86%が買い物リストを作成しており、そのうち80%が訪日前にリストを作成していた。リストを作成する際、多くの人が購入したい商品のジャンルや具体的な商品名を決めており、化粧品が最も多く67%、次いで食料品が47%、お菓子類が34%であった。

日本の中国人観光客の約8割が事前に「買い物リスト」を作成【インタセクト・コミュニケーションズ調査】

 一方で、訪日中に衝動買いを経験した人は96%にも上り、そのきっかけは「元々欲しいと感じている商品だった」や「商品パッケージに魅かれた」など、商品のマーケティング戦略によるものが多かった。衝動買いで購入した商品ジャンルも、事前の買い物リストで人気の高かった化粧品や食料品が上位にランクインしている。

 この調査結果は、訪日観光客に向けたプロモーション戦略において、来日時の買い物リストに自社の商品が入り込むための認知施策の重要性を示している。また、来店後の商品との出会い、いわゆる店頭(リテールメディア)を活用した形でのプロモーション施策も、購買行動に大きな影響を与えることが明らかになった。訪日中国消費者の購買行動を理解し、効果的なマーケティング戦略を立てることが、今後のインバウンド市場での成功につながるだろう。

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