広告メディアプランニングに特化したプランニングファームである株式会社VOSTOK NINEは、「主要オンラインマスメディアの信頼度調査」を全国4,000人(内、有効回答者数3,512人)を対象に実施し、その調査結果を公開した。
同社VOSTOK NINEは、メディアプランニング(6媒体広告投資プランニング)領域のあらゆる業務を広告代理店向けに提供するプランニングファームとなっている。
同社が広告投資プランニングを行う際、リーチが取れる広告面の選定は基本としつつも更に一歩踏み込むケースが多く、そういった踏み込んだ議論の中で広告に対する信頼性を議論するケースが増えてきた。
そのような経緯から広告投資プランニングにおける一指標としての活用を見込み、このたび主要オンラインメディアが発信する情報に対する信頼性に関するアンケートを行い、主要オンラインメディア信頼度調査を実施した。
本調査リリースでは、全調査内容から一部の結果を抜粋し報告しているが、主要オンラインメディア46メディアを8カテゴリ別に性別・年代で分析した結果は、同社のnoteにて詳しく解説している。
note:https://note.com/vostoknine/n/nf2d853e77006
詳細および質問等については下記のアドレスにて受け付けている。
mail:hello@vostoknine.jp
調査項目(抜粋)
【1】オンラインメディアで提供される情報の信頼性について
1-1:メディア利用者全体(有効回答者数 n=3,512)
1-2:メディア利用者の性別・年代別
【2】メディア別・カテゴリ別からみる信頼性
2-1:<動画・音楽メディア>カテゴリにおけるメディア別の信頼度
- カテゴリ :動画・音楽メディア
- 対象メディア:「TVer」「radiko」「Spotify」「Netflix」
「ABEMA」「YouTube」「ニコニコ動画」
2-2:<SNSメディア>カテゴリにおけるメディア別の信頼度
- カテゴリ :SNSメディア
- 対象メディア:「Instagram」「Pinterest」「Pixiv」「Twitter」
「Facebook」「Threads (an Instagram app)」「TikTok」
【3】カテゴリ別×年代別の信頼性
- カテゴリ:・動画・音楽メディア
・SNSメディア
・ニュース(キュレーション)
・新聞・雑誌系
・レシピサイト
・スポーツ
・グルメサイト
・漫画アプリ - 年代別 :10代、20代、30代、40代、50代
調査概要
「オンラインメディアで提供される情報への信頼性に関するアンケート」調査
下記のオンラインメディアで提供される情報をどの程度信頼しているか。
調査対象メディア:全46メディア
YouTube / LINE NEWS / Instagram / Facebook / Twitter / Cookpad / 食べログ / クラシル / TikTok / ホットペッパービューティー / SmartNews / Pixiv / ぐるなび / Spotify / DELISH KITCHEN / radiko / @cosme / ニコニコ動画 / Pinterest / 価格.com / Netflix / TVer / Sportsnavi / 日本経済新聞 電子版 / MSN Japan / ABEMA / 朝日新聞デジタル / ホットペッパーグルメ / 文春オンライン / 読売新聞オンライン / DAZN / 楽天レシピ / 東洋経済オンライン / Retty / Gunosy / Itmedia / Threads (an Instagram app) / LINEまんが / ピッコマ / 漫画UP! / 少年ジャンプ+ / マガポケ / めちゃコミック / マンガBANG! / マンガワン / マンガPark
カテゴリ:8カテゴリに分類
「動画・音楽メディア」「SNS」「ニュース(キュレーション)」「新聞・雑誌系」「レシピサイト」「スポーツ」「グルメサイト」「漫画アプリ」
回答項目(SA) :非常に信頼できる / ある程度信頼できる / 半々くらい / あまり信頼できない / 全く信用できない / この情報源を使わない
- 調査対象 : 全国、15歳から59歳までの男女4,000人
n = 4,000(有効回答者数 : n = 3,512) - エリア : 全国
- 調査日 : 2023年8月10日
- 調査手法 : オンライン調査
- 調査機関 : Freeasy
※各メディア利用者の回答において、「非常に信頼できる」「ある程度信頼できる」の回答者を、『信頼出来る』に、「あまり信頼できない」「全く信用できない」の回答者を『信頼出来ない』と分類し、各割合をグラフ化。グラフは、『信頼できる』(「非常に信頼できる」「ある程度信頼できる」)、『半々くらい』、『信頼出来ない』(「あまり信頼できない」「全く信用できない」)の3分類で構成している。
※調査対象者は15歳以上のため「10代」の表記は「15歳〜19歳」の結果となる。
※調査対象メディアにおいて、比較サイト(ホットペッパービューティ・価格.com・@cosme)は、アンケート取得はしてるものの利用傾向に性差が大きいため今回のサマリーからは除外している。
【1】オンラインメディアで提供される情報の信頼性について
1-1:メディア利用者全体
「下記のオンラインメディア(※)で提供される情報をどの程度信頼していますか」の質問に対し、「信頼出来る」「半々くらい」の回答を合わせると全体の79.1%、「信頼出来ない」が20.9%となっており、大多数の利用者が情報源として一定の信頼を持って利用していることが分かった。
※ 調査対象メディア
YouTube / LINE NEWS / Instagram / Facebook / Twitter / Cookpad / 食べログ / クラシル / TikTok / ホットペッパービューティー / SmartNews / Pixiv / ぐるなび / Spotify / DELISH KITCHEN / radiko / @cosme / ニコニコ動画 / Pinterest / 価格.com / Netflix / TVer / Sportsnavi / 日本経済新聞 電子版 / MSN Japan / ABEMA / 朝日新聞デジタル / ホットペッパーグルメ / 文春オンライン / 読売新聞オンライン / DAZN / 楽天レシピ / 東洋経済オンライン / Retty / Gunosy / Itmedia / Threads (an Instagram app) / LINEまんが / ピッコマ / 漫画UP! / 少年ジャンプ+ / マガポケ / めちゃコミック / マンガBANG! / マンガワン / マンガPark
【1】オンラインメディアで提供される情報の信頼性について
1-2:メディア利用者の性別・年代別
1-1において、「信頼出来る」の回答者を「性別・年代別」で傾向を見てみた。
男女共に若年層において特に各オンラインメディアに対して信頼感を持って接していることが分かる。
また「50歳以上」も「20代〜40代」と変わらずオンラインメディアに同等の信頼感を持って利用していることがわかった。
又、10代の約半数(女性の49.9% ・男性の49.1%)が利用するオンラインメディアに信頼感を持っていることが判明した。
【2】メディア別・カテゴリ別からみる信頼性
2-1:<動画・音楽メディア>カテゴリにおけるメディア別の信頼度
動画・音楽メディアのカテゴリに分類し、個別メディアごと(「TVer」「radiko」「Spotify」「Netflix」「ABEMA」「YouTube」「ニコニコ動画」)に、信頼出来るか否かを質問した。
信頼度の高い順に「TVer」(57.1%)、「radiko」(55.2%)が挙げられ、民放系メディアへの信頼性が高い傾向にあった。
「YouTube」に代表されるユーザー投稿型メディアに比べるとコンテンツ数は少ないものの、情報の信憑性がある程度担保されている高品質なコンテンツが多い傾向にあり、このような側面も評価されている可能性があると推測する。
【2】メディア別・カテゴリ別からみる信頼性
2-2:<SNSメディア>カテゴリにおけるメディア別の信頼度
SNSメディアのカテゴリに分類し、個別メディアごと(「Instagram」「Pinterest」「Pixiv」「Twitter」「Facebook」「Threads (an Instagram app)」「TikTok」)に、信頼出来るか否かを質問した。
主要SNSにおいて高い信頼性を獲得しているメディアは、「Instagram」(38.7%)が頭一つ抜けている状態となり、他SNSメディアは、ほぼ横並びの結果となった。
ただしSNSの性質上、年代によって利用傾向が大きく異なるため、同調査の解説noteにて、「性別・年代別」での傾向について詳しく説明されている。
【3】カテゴリ別×年代別の信頼度
主要オンラインメディアを7カテゴリに分類(「動画・音楽」「SNS」「ニュース(キュレーション)」「新聞・雑誌系サイト」「レシピサイト」「スポーツ」「グルメサイト」「漫画アプリ」)し、さらに年代別(10代、20代、30代、40代、50代)に、信頼度を調査した。
同調査によって、各カテゴリにおいて世代間の違いが比較的明確に出ているのが「動画・音楽」「SNS」「新聞・雑誌系サイト」および「漫画アプリ」という結果となった。
出典:VOSTOK NINE オンラインマスメディア信頼度調査 2023年8月
本調査実施における同社の想い
このたび同社は「主要オンラインメディア信頼度調査」の調査結果を公表した。
最後に調査実施の背景を簡単にお伝えする。
広告主企業および広告代理店は、広告投資設計を行う際、「期待するターゲットにリーチ出来る広告面」を選定し(一般的にリーチマックスと呼ばれる考え方のこと。)プラニングを進める事が多いと思う。
オンライン広告は広告在庫がオフライン広告とは比較にならない程多く、結果として多種多様な「広告メッセージ」が消費者に襲いかかる環境になっている。
そういった環境の中でもしっかりと印象に残る広告を消費者に届けるためには、クリエイティブに強烈なアイデアがあることはもちろんのこと、それ以外にもメディア領域のプランナーも「今回のアイデアが “より浸透しやすい広告面” はどこなのか?」とリーチマックスから一歩踏み込んだ広告投資設計を行う必要があると同社は感じている。
その踏み込み方は、広告主や商品、メッセージ、アイデア、それらに応じて無限に存在するが、その切り口のひとつとして、今回は “信頼度” という切り口の紹介とその調査結果を公表した。
より詳細な解説について
本調査リリースでは、全調査内容から一部の結果を抜粋し報告しているが、主要オンラインメディア46メディアを8カテゴリ別に性別・年代で分析した結果は、同社のnoteにて詳しく解説している。
「消費者はオンラインメディアをどの程度信頼しているのか?|VOSTOK NINE」
note:https://note.com/vostoknine/n/nf2d853e77006
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