Googleのジョン・ミューラー氏は最近、ウェブマスターとのハングアウトで、W3Cの検証は検索結果に何の影響も与えないと発言した。
ミューラー氏は、W3Cの検証エラーによってページのダウンロード時間が遅くなる可能性があるかどうかを尋ねられた。
これに対してMueller氏は、W3Cの検証はページのダウンロード時間に影響を与えず、一般的な検索結果のウェブサイトにも影響を与えないと述べている。
W3Cの検証とは、Markup Validation ServiceはWorld Wide Web Consortium (W3C) によって作られた、HTML文書がHTMLやXHTML標準へ準拠しているかどうかを検証するためのサービスである。
「いいえ、これはページをダウンロードする時間には影響しません。ページをダウンロードするのにかかる時間は、GooglebotがサーバーにURLを要求し、サーバーがその完全なコンテンツをGooglebotに提供するのにかかる時間だけです。そのページに書かれていることは全く関係ありませんが、テキストがたくさんあると転送に時間がかかるかもしれません。しかし、HTMLエラーはそれにはまったく関係ありません。」
ミューラー氏は検索結果におけるW3C検証について次のように述べている。
「一般に、W3Cの検証は、検索に関しては使用しません。したがって、ページが検証バーを満たしているかどうかを心配する必要はありません。ただし、検証機能を使用すると、サイト上で破損していないことを再確認できます。」
検索結果に影響はありませんが、ミューラー氏は他の理由からW3C検証の使用を推奨している。しかし、Muellerが言及しなかった理由の一つは、アメリカにはウェブサイトのアクセシビリティに関する法律があるからだ。
ミューラー氏がW3C検証の使用を推奨する理由を以下に示す。
「そのため、特にアクセシビリティ機能を必要とする他の種類のデバイスでは、W3C検証はマークアップの合理性を確認するためのベストプラクティスであり、マークアップのほとんどの消費者がよく理解できるものです。ですから、検証ツールをチェックして、ページで試してみて、結果がどうなっているかを確認してから、有効なHTMLにもう少し沿うように改善することをお勧めします。こうすることで、ページを表示したり、スクリーンリーダーなどのためにページのコンテンツを理解したりすることが非常に簡単になります。これらはすべて、適切なHTMLがあれば、ずっと簡単になります。」
【参考】
- Google’s John Mueller: We Do Not Use W3C Validation in Search Results
- The W3C Markup Validation Service