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公式観光サイトの検索流入数1位は大阪府 全国47都道府県の2022年最新SEO調査 【フルスピード調査】

 SEOを始めとしたインターネットマーケティング支援を行う株式会社フルスピードは、全国47都道府県の公式観光サイトを対象にした自然検索流入数についての調査を独自に行った。

調査概要

  • 調査対象:47サイト
  • 調査対象期間:2022年9月28日時点
  • 調査ツール:Ahrefs

調査背景

 観光庁から2022年9月26日に、全国旅行支援についての発表があった。※1

 これにともない、国内観光の機運は高まると考えられる。

 そして、ニューノーマルやデジタルシフトが叫ばれる中、各都道府県でも公式観光サイトが運営されている。

 民間事業会社の横断的な観光サイトとは比較すべきではないが、公式かつ自身の都道府県に特化したサイトの検索ニーズはどのようになっているのかについて同社は独自に調査を行った。

 なお今回の調査は、世界で60万人を超えるデジタルマーケティング担当者が導入しているSEO分析ツールAhrefs(エイチレフス)を活用した分析データを使用している。

※1 https://www.mlit.go.jp/kankocho/news06_000570.html

流入1位は大阪府の46万アクセス(月間)

 以下は、Ahrefsを使用して47都道府県のもつ公式観光サイトの自然検索流入数について調査したもの。

 1位は大阪府で、東京都に対して流入数で7万PVほどの差があった。

  そして3位には三重県がランクインした。

47都道府県公式観光サイトの自然検索流入数

ほとんどの公式観光サイトがコアアルゴリズムの影響を一時的に受ける

 以下は、流入上位の大阪府を筆頭に11の公式観光サイトについて、Ahrefsを使用して2019年1月以降の検索流入推移を調査したもの。

 東京都を除く府県の公式観光サイトの流入傾向はほぼ揃っている。

 特に目立つのは2021年11月と2022年5月のGoogleコアアルゴリズムアップデートで、ほとんどのサイトで大きく流入減少に転じ、その後回復の動きを見せている。

公式観光サイトの自然検索流入数 上位11都道府県の検索流入推移

 東京都だけが他10サイトと違った傾向を見せている。

 コロナが社会問題となっていった2020年に入ってから伸びを控え一気に流入が減少。

 その後持ち直してはいますが、大きな伸びはまだ見えていない。

2019年9月比での伸びが最も大きいのは熊本県公式観光サイト

 以下は、流入上位の大阪府を筆頭に11の公式観光サイトについて、Ahrefsを使用して2019年9月と2022年9月の検索流入数を比較し、どの程度の伸びがあるのかを計算したもの。

 公式観光サイトのドメイン自体のリニューアルなども考えられるが、流入の伸びが最も大きかったのは熊本県だった。

 東京都はそもそも推移の動きが他と違う事に加えて、伸び率も低調、茨城県にいたっては、下げていることがわかった。

流入上位11の公式観光サイトの検索流入数伸び率

検索流入数の平均値は17万アクセス(月間)

 以下は、47都道府県公式観光サイトの検索流入数(月間)の平均値と、その平均を上回るサイトの数を計算したもの。

 これらの平均伸び率は1.93であり、公式観光サイトへの検索需要は増加傾向であることがわかる。

 また平均以上サイト数をみると、それぞれの流入数にさほどバラツキがないと言えるかもしれないが、実際、検索流入数最下位と1位サイトでは、14倍ほどの開きがある。

流入上位11の公式観光サイトの検索流入数伸び率 検索流入数最下位と1位サイトの開き

三重県観光公式サイトで検索流入が最も多いページは商業施設”ヴィソン”の記事

 以下は、47都道府県公式観光サイトのうち、東京に次いで月間検索流入数が3位となった三重県観光公式サイトのうち、ページ毎の検索流入数を上位10ページを抽出したもの。

 これによると最も検索流入数が多いのは三重県は多気町にある商業施設”ヴィソン”のオープン時に書かれた記事だった。

三重県観光公式サイトのページ毎の検索流入数上位10ページ

検索ワードとしての”ヴィソン”はオープン前のゼロから月間15万ほどに成長

 以下は、検索ワードとしての”ヴィソン”の月間検索ボリューム推移を表したもの。

 三重県施設がオープンする前には存在せず、オープン後その認知度をまさに日に日に向上させていっている様子がわかる。

 そして、認知向上後の着地地点として三重県観光公式サイトが上位に表示され、それによる検索流入の増加に一役かっている。

ヴィソンの月間検索ボリューム推移

検索ワードとしての”ヴィソン”はオープン前のゼロから月間15万ほどに成長

 以下は、47都道府県の観光公式サイトの月間検索流入数上位と下位3サイトの上位ページ数※2 と1ページあたりの検索流入を表したもの。

 これを見ると、三重県公式サイトは上位ページ数では東京都を超え、1ページあたりの検索流入では大阪を超えている。

 ページ数という形での物量と、1ページあたりの検索流入というSEO的な質双方での数値が、検索流入数で3位につけるという結果に繋がっていると考えられる。

47都道府県の観光公式サイトの月間検索流入数上位と下位3サイトの上位ページ数と1ページあたりの検索流入

※2 上位ページとは:Google検索結果の100位以上に、なんらかのキーワードでランクインしているページ数。

サマリー

  • 公式観光サイトへの検索流入数平均は17万アクセス(月間)
  • 2022年9月時点の最大検索流入数は46万アクセス(月間)
  • 流入上位11サイトの2019年9月比較伸び平均は1.93と公式観光サイトへの検索需要は増加
  • 三重県観光公式サイトは、コンテンツ量とSEO的質のバランスが高く3位という結果に
  • 認知施策の結実として、検索結果ボリューム増加及び検索流入増加といったものを指標にできるという好例ではないだろうか。

以上

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