マーケティングオートメーションの歴史とトレンド

マーケティングオートメーションの歴史

マーケティングオートメーションの歴史と成り立ち

マーケティングオートメーションを最初に世に出したのは1992年に創業した米国のUnica社でした。しかしながら、1992年時点での多くの企業はインターネットをほとんど利用しておらず、マーケティングオートメーションが世に広まる事はありませんでした。

※Unicaは現在IBMの傘下に入っています。

マーケティングオートメーションの時系列図

Unica社の創業から約7年、1999年のEloquaの創業と成功で、マーケティングオートメーション市場の拡大が始まりました。
これにより、マーケティングオートメーション市場への期待が大きくなり、Pardot社やInfusionsoft社、Marketo社などのベンダーが市場へ参入しました。

1990年代〜2000年代前半のマーケティングオートメーションの流行は単にインターネットの利用率、速度向上のみならずソフトウェアの処理能力の向上も大きく寄与していました。

2004年~2009年の高速インターネットの増加で、より多くのマーケティングオートメーション・ツールが構築され始め、それらはクラウドへ移行しました。そしてクラウドベースのツール(例えばOntraport (2006)、Hubspot (2006)とAct-on(2008))が次々と誕生しました。

オールインワンのセールス&マーケティングソフトウェア

ソーシャルメディアの流行は、マーケティングオートメーションベンダーにとって、Eメールマーケティングの領域を越えてデジタルマーケティングを考えていかなければならないきっかけとなりました。2010年にはすでに10億人のソーシャルメディアユーザーが存在していた中で、ソーシャルメディアのマーケティングソフトウェアをベンダーが持つプラットフォームと統合しはじめました。HubspotやInfusionsoftなどがその先駆けと言われています。

同じ時期に、モバイルコマース、クラウドベースのA/Bテスト、クラウドベースのランディングページ開発、そしてオンラインセミナー機能の人気が増加しました。機能毎に特化して進化したマーケティングオートメーションツールは、徐々に統合され、最終的にはオールインワンのマーケティング・セールスサービスになっていきました。

 

マーケティングオートメーション拡大期 (2010 – 2014)

2010年~2014年の4年間で、マーケティングオートメーション産業における買収額は55億ドル以上相当の規模になりました。最も規模が大きい買収はSalesforce社によるExactTarget社の買収でした(25億ドル)。

※ExactTarget社はSalesforce社に買収される前に、Pardotを9500万ドルで買収。

マーケティングオートメーションの歴史の図解

少数の親会社(例えばSalesforce、Oracle、IBMとAdobe)の多数の吸収合併により、市場の独占はさらに進みました。

一方、中小企業の市場は、吸収合併がほとんど起きていません。
InfusionsoftとHubspotがいくつかの吸収合併をしている間、そのほとんどはマーケットシェアを拡大するというよりもむしろ、市場を分担する傾向が見られました。大手企業は大手企業へ、中小企業は中小企業へといった形で市場のすみ分けが進みました。

2015年以降のマーケティングオートメーション

今後数年間で、マーケティングオートメーション市場は変化し続けると言われています。まず最初に、マーケティングオートメーションソフトウェアのコストは中小企業から大手企業まであらゆる企業が利用できるレベルにまで落ちるだろうと予測されています。

マーケティングソフトウェアのコスト

Eメールマーケティング・サービス・プロパイダー(以下、ESP)のマーケティングオートメーション市場への食い込みが増加してきており、マーケティングオートメーション市場の変化の波はESPから来るとも言われています。

次に、ツールベンダーは、ニッチな市場の中でさらにニッチな部分を追求するでしょう。
現在では、マーケティングオートメーションツールには中小企業向けツールと大企業向けツールの2つの幅広いカテゴリーがあります。すでにマーケティングオートメーション市場は激化しており、特定の機能に特化したツールが中小企業市場の中の特定のセクターを狙っていくケースが見られ始めています。だからこそInfusionsoft,、HubspotやEloquaなどの少数のマーケットリーダーは除いて、数あるツールベンダーは、市場の隙間を上手く拾っていかなければなりません。

最後に、マーケティングオートメーションソフトウェアは予測解析やモバイルコマース、ウェアラブルデバイスマーケティングだけでなく、機械学習ができるマーケティングプラットフォームへと進化する事はすでに様々な専門家が予想しています。






MARKETIMES編集部

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