米国Sistrix社は何十億という検索結果を調査した結果、Google検索ユーザーの4分の1以上が自然検索結果の検索ランキング1位のページをクリックしていることがわかりました。
新たに発表された調査結果によると、Google検索における自然検索結果の検索ランキング1位のページは平均クリック率が28.5%でした。
Sistrix社は8000万以上のキーワードと数十億件の検索結果を分析し、ユーザーがどのようにSERPに関わっているかを調査しました。
平均クリック率は検索ランキング1位より下位のページから急激に下がります。検索ランキングが2位と3位のページのクリック率はそれぞれ15%と11%でした。
Googleの10位のクリックスルー率は2.5%という驚異的な数字でした。

検索ユーザーは検索結果の2ページ目に以降に遷移することはほとんどありません。これは自身に当てはめてみても想像できるでしょう。
あまり知られていないのは、検索ランキング1位と10位のクリック率の差です。
本調査は、 Google検索結果の最初のページでのクリック率の理解を深めることを目的としています。検索ランキング1位のクリック率が13.7%から46.9%の間で変動する原因とともに、この調査から得られたその他のポイントを紹介します。
目次(クリックしてジャンプ)
Google検索におけるクリック率
SEO担当者にとって特に重要なのは、Googleの検索結果のクリック率がどのような影響を受けるかを理解することです。
結局のところ、多くのSEOのミッションは、Googleの最初のページのランキングに上位化することです。
ランキングよりも重要なのは、これらのページへのトラフィックを増やすことです。誰もクリックしなければ、1ページ目のランキングに入っていたとしても意味がありません。
Sistrixのこの調査は、1ページ目の各位置によって生成されるトラフィック量が大きく異なることを示しています。
たとえば、検索ランキング2位のページは、6位の結果よりも平均で3倍多くのクリックを獲得します。
検索ランキング1位のページは、10位のランキングより10倍以上高いクリックを獲得します。
Google検索のクリック率に影響する要素
Google検索結果のクリック率に影響する最大の要素はSERPレイアウトです。
大多数のクエリーは従来の10個の青色リンクSERPレイアウトを生成しますが、ある種のクエリーは他のタイプのレイアウトを生成します。
これまでに参照されたすべてのデータは、10個の青色リンクのレイアウト内の位置を参照しています。
ここでは、他のタイプのSERPレイアウトとそのクリック率について説明します。
[clink url=”https://marketimes.jp/seo-research-meta-discription-branding-click-rate/”]サイトリンク付きのSERP
検索結果のサイトリンクはクリック率を高めることが分かりました。
検索ランキング1位でサイトリンクが表示されていると、CTRが46.9%になります。
これは、Googleが特定のウェブサイトを検索するとサイトリンクが表示されることに起因している可能性が高いと考えられます。
したがって、サイトリンクを持つSERPの検索ランキング1位のページが、すべてのクリックのほぼ半分を受け取るのは理にかなっています。
強調スニペット
強調スニペットを持つSERPのクリック率は平均を5.3%ポイント下回ります。
この調査では、検索結果に強調スニペットを表示するウェブページにはメリットがないことを示しています。
検索ランキング1位のページが強調スニペットで表示されている場合、検索ランキング2位と3位のクリック率は平均を上回っています。
ナレッジパネル
ナレッジパネルを持つサイトの1位のクリック率は、わずか16%でした。
この研究によると、検索者が必要な答えをナレッジパネルで得られるため、検索結果のクリック数が減少するといいます。ゼロクリックサーチとも言われているSERPです。
潜在的なクリック数を評価する際に考慮すべき要素は、キーワード検索量だけではないことが、今回の調査で明らかになりました。
【参考】
- Over 25% of People Click the First Google Search Result
- Why (almost) everything you knew about Google CTR is no longer valid