親会社のAlphabetが発表した四半期報告書によると、Googleの第2四半期の総広告売上高は、前年同期比8%減の299億ドルでした。
The Wall Street Journal (WSJ) の報道によると、Googleの26年の歴史の中で、同社の広告売上高が前年比で減少したのは初めてのことだといいます。
YouTubeの広告売上高は5.8%増の38億ドルとなり、第1四半期の33%増、2019年通年の36%増から大きく減速しました。
Alphabetは2月にYouTubeの広告売上高を初めて公表し、同サイトが同社全体の広告売上高成長の主要な源になったことを示しています。
Alphabetの総売上高は1.7%減の389億ドルでしたが、クラウドコンピューティング事業の成長が、広告売上高の大幅な減少を相殺しています。トラフィック獲得コスト (TAC) は7.5%減の67億ドルでした。
Googleの広告売上の減少は、パンデミックに関連したメディア支出の減少が、企業にさまざまな形で影響を与えていることを示しています。
Twitterも先週、第2四半期の広告売上が減少したことを発表し、Facebook、Amazon、Snapが今週発表した伸びと対照的でした。
しかし、Googleのデジタル広告ビジネスはライバルよりも規模が大きく成熟しており、経済状況が改善しているにもかかわらず、これまでの成長率を達成するのは難しいとの見方が強いようです。
YouTubeは注目すべき明るい話題でしたが、その成長は過去の成長から大きく減速しています。
今回の調査結果は、広告大手WPPのメディア購入部門であるGroupMが3月に発表しており、今年の世界のデジタル広告市場は2.3%縮小し、検索広告市場はパンデミックの影響で2.6%減少して1090億ドルになるという予測に続くものになります。
【参考】
- Google’s ad revenue falls 8% for 1st decline in 26-year history
- Alphabet Announces Second Quarter 2020 Results
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