もともと「営業職」というものは、ある企業に所属し、そこで働く人の職種という印象が強いですが、近年働き方が多様化する中で「フリーランス営業」というスタイルが広まりつつあります。
フリーランス営業職を務める人の増加に伴い、そのような人を支援するプラットフォームも増える傾向にあります。そんな営業職専門支援プラットフォームのひとつが『ウルマップ』です。
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ウルマップとは
『ウルマップ』は、ITサービスや商品のセレクトショップである「Wiz Cloud」を運営する、株式会社Wiz(ワイズ)によるフリーランス営業職専門の営業支援プラットフォームです。
フリーランスメインで営業職を営む人や副業で行っている営業マンに対し、営業展開で新規開拓を行いたいと思っている企業を紹介してつなげるマッチングサービスを行っています。対象エリアは全国となっており、約1万名のフリーランス営業職の人が登録を行っています。営業職未経験でも登録できる他、営業職経験者であれば優遇を受けることも可能です。
『ウルマップ』が取り扱う案件はキャッシュレス決済からクレジットカードを始め、回線・電話サービスやWi-Fi、スマートフォンなどの通信関係から電気・ガス、更にウォーターサーバーなどがあります。求人や物販、店舗向けの商材を取り扱う案件もあります。
ウルマップのメリット
『ウルマップ』をフリーランス営業に活用すると、大きく4つのメリットを得ることができます。
メリット①:取り扱う案件のほとんどが大手企業の商材
『ウルマップ』が取り扱う100種類以上の商材のほとんどは「AU Pay」や「フレッツ光」「NURO光」「PREMIUM WATER」等、誰もが一度は耳にしたことがあるような大手企業の商材となっているので、営業実績を挙げやすいという大きなメリットがあります。
フリーランス営業の場合は特に、扱う商材の知名度が重要になります。知名度の低い商材では、営業するにあたって、まずその商材に関する情報を集めるのに時間がかかりますし、問題のある(怪しい)商材ではないかどうか、確認調査を行う必要性も生じます。しかし、大手企業の商材であればもともと知名度も高く、また問題のある商材である可能性もまずありませんので、最初から安心して営業活動を展開できます。
メリット②:研修制度が充実しており、商材の理解度を高めることができる
『ウルマップ』では取り扱われている商材に関し、それぞれの商材を取り扱うにあたって必ず研修を実施することになっています。今まで企業でその商材を扱ったことのないフリーランサーであっても、当該の商材に関する理解を深めたうえで営業活動を開始することができるよう、しっかりとサポートしてくれます。営業活動を開始した後であっても、平日であればサポートデスクにいつでも相談できるのです。『ウルマップ』のサポートは、無料チャットを通じて気軽に受けられるのもメリットです。
メリット③:自分に合った商材が選択できる
『ウルマップ』が扱う100種類以上の商材の多くはフルコミッション(完全歩合制)案件となっていますが、中には自身の稼働時間に合わせて報酬が発生する仕組み(固定報酬制)の案件もあります。自分の営業スキルや商材に対する理解、あるいは営業展開先となる人脈に自信がある方はフルコミッション案件を、まだフリーランス営業に慣れていない初心者の場合は固定報酬制の案件を選択すると良いでしょう。営業する側のスキルや働き方に合わせ、それに合った案件を選択できることが『ウルマップ』の大きなメリットになっています。フルコミッション制の案件であれば、実績を上げれば上げる程、報酬が発生するので、自身の営業スキルや人脈に自信があり、高収入を得たいという場合は実力の見せ所になるでしょう。
メリット④:名刺等の無料配布を受けられる
『ウルマップ』に登録すると、活動を開始する前に、営業で必要不可欠となる「名刺」と「登録証」の無料配布を受けることができます。特に、名刺は営業活動を行うに際しては欠かすことのできないアイテムであり、しかも消耗品でもあることから、初回無料で配布してもらえるというのは大きなメリットになることは間違いありません。なお、既に自分のオリジナル名刺を既に持っている場合は、その名刺を使って営業活動を行ってもまったく問題ありません。
ウルマップのデメリット・注意点
一方で、『ウルマップ』を利用することにはいくつかのデメリットがあることも確かです。『ウルマップ』の利用を検討する場合、メリットと併せて、デメリットについても把握しておく必要があります。
デメリット・注意点①:基本給がなく、自分に自信がないと難しい
メリットの項目で前述していますが、『ウルマップ』の商材案件の多くはフルコミッション、つまり完全歩合制となっています。つまり、収入を得るためには必ず売り上げを得る必要があるということになります。自分の実力に自信がある場合は効率よく高額を稼ぐことに向いているシステムであり、大きなメリットになります。しかし、営業職の経験がない、あるいは乏しいという方にとっては、フルコミッション制で安定した収入を稼ぐことが難しいのは間違いありません。
『ウルマップ』が扱う案件の中には稼働時間単位で固定収入を得られるものもありますが、全体としては少数となっています。初めのうちは固定収入性の案件から入り、実力がついてきたらフルコミッション制の案件を扱う、というやり方であれば『ウルマップ』を利用するメリットを得ることはできますが、長期的に固定給で安定して稼ぎたいという方にとってはデメリットが大きいのも事実です。
デメリット・注意点②:商材に関する知識(量)が問われる
通常、企業に所属して営業職に就く場合は、その会社の商材に関して会社から基本的に教えてもらえますし、商材に関する資料は会社に揃っています。しかし、『ウルマップ』に登録してフリーランス営業を行う場合、約100種類もの商材の中から任意で商材を選択して、自分で営業活動を行う必要があります。そのため、その商品に関する知識も、基本的に自分自身で身につける必要があります。
商品知識もなく、おざなりな営業活動を行っていては、まず売り上げが立ちません。たとえ副業で行っているのだとしても、客先での商品説明を適当に済ましてしまえば、クライアントや『ウルマップ』から信用を失うことにもつながりかねません。勿論、『ウルマップ』でも営業活動を始める前に一通りの研修を受けることはできますが、そこで学習できるのは、あくまでその商品の基礎知識です。自分で営業活動を行っていくためには、相応の商材に関する知識を自分自身で身につけることを意識しておく必要があります。
デメリット・注意点③:周囲との人間関係が損なわれる恐れがある
フリーランス営業を展開する場合、最も売りやすい当てが誰かと言えば、すでに信頼関係が構築されている相手、つまり家族や友人ということになります。見ず知らずの他人に商材を紹介するよりも、気心の知れた知人に紹介する方が成約率がずっと高いということは、想像することも容易いでしょう。
しかし、営業される知人や家族にとっては、自分の友人や家族から商品を売り込まれるという状況は、実は「マルチ商法」とまったく同じ構造のように見えてしまうことは否めません。「マルチ商法」に関する基礎的な知識を持っている程、商品を売り込まれることには警戒を示す可能性が高くなります。
また、営業対象が気心しれた相手だからといって、全く必要とされていない商材を売り込もうとすれば、それはただの押し売りになってしまいます。フルコミッションの案件であれば特に収入のために売り上げを出すことが必要ですが、そのために親しい人との信頼関係を悪化させることは避けるようにしましょう。
ウルマップの評判・口コミ
『ウルマップ』に関する良い口コミ・評判
『ウルマップ』に関する口コミや評判をネットで集めてみると、良い評判としては「有名商材を取り扱うことができる」「研修制度・サポート制度が充実している」「自分に合わせた働き方ができる」といった意見を主に見ることができます。
「ウルマップには他の営業支援プラットフォームと比較し、大手銘柄の商材が多く掲載されています。もとから商材の信頼度が高いから営業活動もしやすく、自社商材のフックスとして活用することもできました。」
「案件ごとに研修を行ってくれるので、商材に関する知識を深めて営業活動に取り組むことができています。営業用ツールの無料配布もあるので、副業としてすぐに営業を始めることができました。」
「多様な業界の商材を取り扱っている他、フルコミッション制・固定報酬制といった報酬体系を選択して案件受注ができるので、自分に合った働き方で営業展開することが可能です。」
良い口コミ・評判としては、以上のような意見を見ることができました。
『ウルマップ』に関する悪い口コミ・評判
一方で、『ウルマップ』への悪い口コミや評判としては「フルコミッション制の案件が多数を占める」ことが挙げられています。
「営業初心者で最初は不安を感じたけど、運営がチャットで研修を行っていて、相談に乗ってくれるので、少しずつ営業する自信と知識を身につけることができました。ただ気になる点として、一般企業の営業職が基本的には「基本給+歩合制」のように、ある程度安定した収入を期待することができるのに対し、ウルマップが扱う案件の多くはフルコミッション制のため、安定収入を得るのは難しいと感じました。」
「研修サポートもあるので、始める時のハードルは高く感じませんでしたが、実際に契約してもらうためには一から開拓していく必要があり、売り上げになかなか結び付かず、思ったように収入を得ることはできませんでした。向き不向きがあると思います。」
「固定報酬の案件が少なく、安定した収益を見込むことが困難であるのが難点です。」
悪い口コミ・評判としては、以上のような意見を見ることができました。
ウルマップの登録方法・流れ
『ウルマップ』への登録方法
『ウルマップ』を利用するためには、公式ホームページから無料の会員登録をする必要があります。公式ホームページの登録ページでメールアドレスとパスワードを設定し、登録してください。『ウルマップ』への登録は、システム利用を含めて一切無料となっていますので、気軽に登録を試してみると良いでしょう。
登録確認の返信メールが届くので、記載されているURLをクリックすると個人情報の登録画面が開きますので、「氏名」「氏名(かな)」「電話番号」「種別(法人もしくはフリーランス・副業)」を入力、合わせて法人の場合は「会社名」と「会社の設立年月日」「役職」と「従業員数」「営業人数」を記入し、最期に本社所在地を入力して保存します。
フリーランスの場合は「性別(男性・女性)」と「働き方(フリーランス・個人事業主もしくは副業)」を入力、転職に関する希望を選択して最後に生年月日と住所を記入して保存してください。
「一般登録」と「アライアンス登録」
『ウルマップ』への会員登録に際しては、「一般会員」もしくは「アライアンス登録」のいずれかを選択する必要があります。
「一般登録」には特に審査がなく、誰であっても登録することが可能です。対して、「アライアンス登録」にはウルマップの運営による審査があり、登録できない可能性もあります。しかし、「一般登録」と比較して「アライアンス登録」は商材の紹介が優遇されているので、より好条件の営業活動を展開することが可能となっています。「アライアンス登録」の審査では、「過去の営業実績・取扱商品」や「現在の営業実績・取扱商品」「活動できる時間帯」といった項目が判断材料とされます。
「一般登録」で登録を行った人でも、後日「アライアンス登録」のアカウントを得ることが可能です。営業実績がない場合は、まず「一般登録」で登録を行い、営業実績を積んだうえで「アライアンス登録」をし直して、アカウントを改めて取得すると良いでしょう。「アライアンス登録」も「一般登録」同様、登録自体は無料です。
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