サジェストとは?基礎知識や選定基準、SEOに活用する方法を解説

サジェストとは?基礎知識や選定基準、SEOに活用する方法を解説

SEOやWebサイト運営に携わっている方であれば、「サジェスト」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

Web業界におけるサジェストとは、検索エンジンの検索窓に調べたい情報のワードを入力した際に、キーワードを予測変換して表示してくれる仕組みです。

ユーザーの検索ニーズを把握するために欠かせない機能で、サジェストをうまく活用すればコンテンツSEOの対策になるでしょう。

とはいえ、サジェストの詳しい概要や活用方法を詳しく知らない方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、サジェストの基礎知識や表示されるキーワードの選定基準、無料で使えるオススメのツールを解説します。

このような疑問や要望がある方は、ぜひ最後までご覧ください。

サジェストとは

サジェストとは

サジェスト(英:suggest)は、「示唆する」「提唱する」「提案する」などの意味があります。

SEOやWebマーケティングの業界におけるサジェストとは、インターネットで何かしらの情報を調べる際に、その情報に関連するキーワードが予測して表示される機能のことです。

検索エンジンはユーザーの利便性を上げるために、このようなサジェストの機能を設けています。

サジェストの例

たとえば、「代官山」と検索窓に入力すると、以下のようなサジェストのキーワードが表示されます。

  • 代官山 ジム
  • 代官山 遊ぶ
  • 代官山 観光
  • 代官山 カフェ
  • 代官山 パンケーキ
  • 代官山 メキシカン

「代官山」で調べるユーザーの検索ニーズは幅広いと想定できるので、上記のようにさまざまな情報に関するキーワードが表示されます。

また表示されるサジェストのキーワードには、「注目を集めている情報」や「検索している地域」などの選定基準が設けられています。

そのため、調べる時間帯や場所、ユーザーによって表示されるサジェストキーワードは異なる仕様です。

では、サジェストキーワードの具体的な選定基準について、次の章で詳しく解説します。

サジェストキーワードが表示される選定基準

サジェストキーワードが表示される選定基準

検索窓に表示されるサジェストキーワードには、以下のような5つの選定基準があります。

  • Googleによるサジェストの選定基準
  • 検索している地域
  • 検索ボリューム
  • 過去の検索履歴
  • 注目を集めているキーワード

それぞれ詳しく解説します。

Googleによるサジェストの選定基準

Googleによるサジェストの選定基準

Googleは、ユーザーに最適なサジェストキーワードを表示するために、「オートコンプリート機能」を設けています。

オートコンプリート機能とは、検索途中でもユーザーの意図に合うように、キーワードを予測変換してくれるGoogle独自の機能です。

たとえば、「る」と入力すると「ルイヴィトン」が予測変換され、サジェストで表示してくれます。

オートコンプリート機能で表示されるサジェストの候補は、ユーザーが検索するキーワードと一致するクエリにくわえて、以下の選定基準を設けています。

  • クエリの言語
  • クエリが実行される場所
  • クエリで注目を集めている関心事
  • ユーザーの過去の検索

参照:Google検索ヘルプ Googleのオートコンプリートの候補の仕組み

以上の選定基準を理解したうえで、表示されるサジェストキーワードに大きく関わってくる4つの要素を具体的にみていきましょう。

検索している地域

検索している地域

表示されるサジェストキーワードには、「ユーザーが検索している地域」が大きくかかわってきます。

たとえば、東京で「ディナー」と検索すると、「キーワード+東京の地域」でサジェストキーワードが表示されるイメージです。

具体的には、「ディナー 新宿」「ディナー 渋谷」など東京の地域を中心にサジェストキーワードが表示されます。

検索している地域から遠い地域名のキーワードが表示されないのは、検索エンジンがユーザーの検索ニーズとは関連性が浅いと判断するからです。

東京で「ディナー」と検索活動を行っているユーザーが、いまから愛知や大阪に行く可能性は低いですよね。

そのため、ユーザーが検索している地域と関連性の低いキーワードは表示されず、現在地に近いサジェストキーワードのみが表示されるわけです。

ただし、商圏の制限がない情報には、「検索している地域」の基準は適用されないので注意しましょう。

検索ボリューム

検索ボリューム

サジェストに表示されるキーワードは、月間の検索ボリュームでも変わります。

検索ボリュームとは、「1つのキーワードが検索エンジンを利用しているすべてのユーザーの間で、月間どれぐらい検索されているか」を表す指標です。後述で解説するサジェストキーワード調査ツールで、検索ボリュームを調べることができます。

検索ボリュームが多いキーワードは、サジェストに表示されやすい傾向にあります。

なぜなら、情報に対して多くのユーザーが関心を持っており、検索ニーズが多いと判断されるためです。Googleはユーザーに最適な情報を届けることを目指しているので、このような選定基準は必然と言えるでしょう。

たとえば、検索エンジンで「マーケティング」と調べると、サジェストには以下のようなキーワードが表示されます。

  • マーケティングとは:49,500回
  • マーケティング 資格:6,600回
  • マーケティングミックス:5,400回
  • マーケティングオートメーション5,400回

マーケティング関連のキーワードが一致していても、検索ボリューム1,600回の「マーケティングフレームワーク」や、1,300回の「マーケティング コミュニケーション」はサジェストに表示されていません。

上記の例のように、サジェストには検索ボリュームが多いキーワードの方が表示されやすい傾向にあります。

過去の検索履歴

過去の検索履歴

サジェストには、過去検索したキーワードが表示される場合があります。

たとえば、過去に「マーケティングミックス」や「マーケティングオートメーション」と調べていると、まったく一緒のキーワードがサジェストで表示されるイメージです。

この選定基準によって、ユーザーには「過去に調べた情報を思い出せる」「すぐに再検索できる」などのメリットがあります。

結果的に、検索エンジンの利便性の向上につながるため、過去の検索履歴からサジェストキーワードが表示されるようになっています。

注目を集めているキーワード

注目を集めているキーワード

注目を集めているキーワードも、サジェストに表示されやすくなります。検索ボリュームの章でも解説したとおり、検索エンジンは「注目を集めている=ニーズが多い」と判断できるからです。

たとえば「芸能人が結婚した」「芸能人が不祥事を起こした」など、注目が集まる情報が世の中に流れたとします。

ファンを含めた多くの一般ユーザーはその情報をインターネットで調べるようになるので、検索エンジンが「いまニーズのある情報」と認識して、サジェストに表示されるようになるわけです。

サジェストの機能をうまくSEOに活用するには

サジェストの機能をうまくSEOに活用するには

サジェストの機能をうまくSEOに活用する方法を2つまとめました。

  • メリットのあるサジェストを表示してアクセスを集める
  • 日頃からSNSで発信を行い認知や口コミを集める

それぞれ詳しく解説します。

メリットのあるサジェストを表示してアクセスを集める

メリットのあるサジェストを表示してアクセスを集める

ユーザーにとってメリットのあるキーワードをサジェストに表示できれば、当然アクセスを集めやすくなります。

欲しい情報にもすぐに到達できるので、自社が定めるコンバージョン(資料請求や購入など)の増加にもつながるでしょう。

たとえば、「〇〇 クーポン」「〇〇 無料体験」などのように、特典の存在を示すキーワードをサジェストに表示するイメージです。クーポンや無料体験というキーワードは訴求力が強いので、たくさんのアクセスを集められると想定できます。

メリットのあるサジェストを表示するには、コンテンツのなかにキーワードを含めたり、SNSで口コミを獲得してほかのユーザーまで認知を広げたりなど、さまざまな対策を行う必要があります。

対策したキーワードがサジェストに表示されるようになるまで簡単ではありませんが、多くのアクセスを集めればSEO評価の向上につながります。

ぜひ対策してみると良いでしょう。

日頃からSNSで発信を行い認知や口コミを集める

日頃からSNSで発信を行い認知や口コミを集める

日頃からSNSなどで情報発信を行えば、ユーザーの認知を獲得できます。また自社の商品・サービスを利用するユーザーが増え、ファンの獲得に成功すれば、自社に関する投稿(口コミ)も増えてくるでしょう。

口コミを獲得できれば、利用ユーザー以外にも自社の商品・サービスの認知が広がり、より詳細な情報を求めるユーザーが自社の情報を検索するようになります。

前述でも解説したとおり、キーワードの検索ボリュームが増えるほどサジェストに表示されやすくなります。

その結果、サジェストの表示によって多くのユーザーの関心を集められるようになり、自社サイトのアクセス数が向上して、検索エンジンから受けるSEO評価が上がるようになるわけです。

間接的ではあるものの、このようなプロセスによって自社サイトのSEO評価は向上します。日頃からSNSで発信活動を行い、認知と口コミを獲得して、サジェストの表示を目指すと良いでしょう。

サジェスト汚染の概要と解決策

サジェスト汚染の概要と解決策

サジェストには良くない側面もあります。

たとえば、「企業名+残業多い」や「商品名+不良品」などのキーワードが、サジェストで表示された場合です。

このような現象を「サジェスト汚染」と言います。

自社にデメリットとなるキーワードがサジェストに表示されれば、検索するユーザーの印象が悪くなります。最悪の場合は、自社の商品・サービスの売上の減少やブランドイメージの低下につながりかねません。

そのため、サジェスト汚染になった場合はできる限り早急に対策を行う必要があります。

そこで本章では、サジェスト汚染になった際の解決策を3つまとめました。

  • 解決策①:Googleに削除申請を出す
  • 解決策②:専門業者に依頼する
  • 解決策③:弁護士に相談する

それぞれの解決策を詳しく解説します。

解決策①:Googleに削除申請を出す

解決策①:Googleに削除申請を出す

1つ目の解決策は、Googleに削除申請を出す方法です。

この方法が一番現実的で、サジェスト汚染を解決できる可能性が高いです。ただし、確実にサジェスト汚染のキーワードを削除できるわけではないので注意しましょう。

具体的な方法は2つあり、手順は以下のとおりです。

【1つ目の方法の手順】

  • サジェスト汚染されたキーワードを検索窓に入力する
  • 表示されたサジェストの右下にある「不適切な検索候補の報告」をクリックする
  • 該当項目を入力して「送信」というボタンをクリックする

【2つ目の方法の手順】

  • 「法律に基づく削除に関する問題を報告する」にアクセスする
  • 必要項目を入力する
  • 署名して「送信」というボタンをクリックする

もしサジェスト汚染を発見した場合は、最初にこちらの方法を試してみましょう。

解決策②:専門業者に依頼する

解決策②:専門業者に依頼する

2つ目の解決策は、サジェスト汚染(ネットの誹謗中傷・風評被害)の専門業者に依頼する方法です。もしGoogleに削除申請を出しても解決できなかった場合は、このような専門業者に依頼してみるのも1つの手段です。

ただし、専門業者に依頼しても確実に解決できるとは言えません。やってみる価値はありますが、確実ではない点だけ注意しましょう。

サジェスト汚染」「風評被害」などのキーワードで調べると、たくさんの業者が出てきます。困った場合は相談してみると良いでしょう。

解決策③:弁護士に相談する

解決策③:弁護士に相談する

サジェスト汚染を削除するために、弁護士に相談して法的措置をとってもらうのも1つの手段です。

ただし、この方法は一番現実味がありません。

上記の2つの方法を試したうえで、最終手段として検討してみると良いでしょう。

無料で使えるオススメのサジェストキーワード調査ツール

無料で使えるオススメのサジェストキーワード調査ツール

無料で使えるオススメのサジェストキーワード調査ツールをまとめました。

  • ラッコキーワード
  • グーグルサジェスト キーワード一括DLツール
  • Keyword Tool

それぞれの概要や特徴を詳しく解説します。

ラッコキーワード

ラッコキーワード

ラッコキーワードは、ラッコ株式会社が提供しているツールです。

検索窓にキーワードを入力するだけで、GoogleやYouTube、Amazonなどのサジェストを調べることができます。

1日1回までという制限はあるものの、非常に使いやすく無料で使える便利なサジェストキーワード調査ツールです。

https://related-keywords.com/

グーグルサジェスト キーワード一括DLツール

グーグルサジェスト キーワード一括DLツール

グーグルサジェスト キーワード一括DLツールは、その名のとおり、一括でサジェストキーワードを抽出できるツールです。

Googleはもちろんのこと、YahooやAmazonなどのサジェストキーワードも抽出できます。

ツールを制限なく利用するためには、有料プランに移行する必要がありますが、1日1回までなら無料で使えるのでぜひ試してみると良いでしょう。

https://www.gskw.net/

Keyword Tool

Keyword Tool

Keyword Toolは、海外のサジェストキーワード調査ツールです。

海外仕様なので多少の使いにくさはあるものの、GoogleやAmazon、InstagramやTwitterまで幅広いプラットフォームのサジェストを抽出できます。

ほかのツールでは発見できないサジェストキーワードを見つける際に、活用してみてはいかがでしょうか。

https://keywordtool.io/jp

サジェストのまとめ

サジェスト まとめ

本記事では、サジェストの基礎知識や選定基準、SEOへの活用方法や無料で使えるサジェストキーワード調査ツールを解説しました。

Web業界におけるサジェストとは、インターネットで何かしらの情報を調べる際に、その情報に関連するキーワードが予測して表示される機能のことです。本来は、「示唆する」「提唱する」「提案する」などの意味があります。

サジェストの仕組みを活用すれば、サイトのSEO評価を向上させることができます。ユーザーの検索ニーズも把握しやすくなるので、今後Webサイト運営に携わるなら深く理解しておかなければいけません。

本記事で解説したサジェストの内容を参考に、ぜひ自社のSEO評価の向上につなげてみてはいかがでしょうか。