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体言止めとは?意味や正しい使い方、例、用言止めとの違いをわかりやすく解説

体言止めとは?意味や正しい使い方、例をわかりやすく徹底解説

本記事では、体言止めの意味や活用事例、メリット、正しい使い方、反対語の用言止め等を徹底的に解説していきます!

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体言止めの意味とは?わかりやすく解説

体言止めの意味とは?わかりやすく解説

体言止めは修辞技法のひとつにあたります。修辞技法とは、文章やスピーチなどに豊かな表現を与えるための技法のこと。英語の「figure of speech」やフランス語の「figure de style」などから翻訳された現代語的表現です。

日本語では文彩(ぶんさい)、また単に彩(あや)などといわれていて、主に文章を巧みに表現するという意味を持ちます。修辞技法は体言止めのほかにもいくつか種類があります。

  • 比喩
  • 直喩法
  • 隠喩法 
  • 擬態法
  • 擬態語・擬音語・擬声語
  • 擬人法
  • 倒置法
  • 体言止め

今回は、修辞技法の中の「体言止め」について説明していきます。

体言止めとは、中学国語の授業で習うもので、「体言(名詞・名詞句)で文章を終えること」をいいます。名詞止めともいわれます。

最後まで言い切らず、文の語尾に付ける終止形を省き体言で止めることで、言葉を強調したり余韻を残したりと使い方はさまざまです。

体言止めはもともと俳句や短歌の技法でした。

日本語の文では体言のみで終わることは少なく、「だ」「である」などをつけくわえることが多いです。それをあえて破り、体言のみの文末(述語)とすることで感動や詠嘆を表せます。

話し言葉では断定の助動詞「だ」などを省略することが多いため、結果的に体言止めになることが少なくないです。

では、体言止めは実際どのように使われるのでしょうか?体言止めの使われている俳句をいくつかご紹介します。

松尾芭蕉『おくのほそ道』より「五月雨を集めて早し最上川」

この句は、「最上川」という名詞を最後に使っていますので、体言止めを使った俳句になります。体言止めを使用することにより、リズムが生まれ、俳句がより印象的なものになるのです。また、切れがよくなり、余韻が生まれます。

他、例文は以下となります。

松尾芭蕉『おくのほそ道』より「物言えば 唇寒し 秋の風」

正岡子規『おくのほそ道』「柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺」

参考:Wikipedia 修辞技法

参考:Wikipedia おくのほそ道

参考:Wikipedia 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺

体言止めの正しい使い方・ルールと例文

体言止めの正しい使い方・ルールと例文

体言止めの正しい使い方・ルールや例文を見ていきましょう。今回「普通の文章」として記載してある文章は用言で終わる文としています。ただし、「用言止め」といった言葉が存在するわけではなく、体言止めの対義語となっているわけでもありません。

用言とは述語になる言葉のこと。つまり、「動詞・形容詞・形容動詞」がこれに含まれます。用言で終わる文のほうが、体言止めの文よりもメールや文章で使用されることが多く、一般的です。

用言止めの文章の例

吾輩は猫である。

体言止めを使った文章の例はこちらです。

吾輩は猫。

上記のように、体言止めは文章に余韻を持たせる効果があります。

日本語の文末は通常、語尾が「です・ます」、または「だ・である」となるでしょう。

用言止めは、時系列や事実関係を把握しやすいメリットがあります。「でした」であれば過去形、「です」であれば現在形といった時系列の把握ができるのです。

「思います」のような語尾なら、書き手の予想であることが伝わります。

それに比べて、体言止めは名詞・代名詞で文章が終了します。

「私」「地名」など、人や物を表す言葉が名詞です。代名詞は「彼女」「彼」「これ」などです。たとえば、「~こと。」「~のため。」も形式名詞(抽象名詞ともよばれる)なので、体言止めの一種となります。

普通の名詞を「実質名詞」とするのに対して、実質的な意味が希薄で、多くの場合、連体修飾成分を伴って用いられる名詞を「形式名詞」とよびます。「いやなことでもしなければならないときがある」、「おいしいものを好きなひとと食べるのは最高だ」の「こと・とき・もの・ひと」などがそれにあたります。

参考:コトバンク

体言止めの効果・メリット

体言止めの効果・メリット

読みやすい文章になる

体言止めを使うことにより、読みやすくシンプルな文章となります。体言止め、用言止めそれぞれ使用した文章を比較してみましょう。

用言止め使用例

私は先月沖縄に遊びに行き、生まれて初めてスキューバダイビングに挑戦したのですが、美しいエメラルドグリーンの海が素晴らしかったです。

体言止め使用例

私は先月沖縄に遊びに行きました。そこで生まれて初めて挑戦したのがスキューバダイビング。美しいエメラルドグリーンの海が素晴らしかったです。

上記のように、長い文章を短い文章に分けられます。体言止めの効果で、わかりやすい文章にできるのが特徴です。

リズム感のある文章にする効果

体言止めによって文章にリズム感を与えられます。

同じ語尾が何度も続いてしまうと、文章が稚拙に見えたり、読み手に違和感を与えてしまいます。そのようなときは体言止めを使い、文章のリズムを整えましょう。

用言止め使用例

先日、靴屋に行きました。そこで一目ぼれした革靴を購入しました。家に帰ってから、鏡の前で何度も履いてしまいました。

体言止め使用例

先日、靴屋に行きました。そこで一目ぼれした革靴を購入。家に帰ってから、鏡の前で何度も履いてしまいました。

このように、体言止めを用いるとリズム感が変わります。体言止めによって文章に変化を与え、読み手を飽きさせずに文章を読んでもらうことが可能です。

読み手に注意を与える効果

体言止めによって読み手の注意を惹きつける効果があります。

用言止め使用例

買い物のコツは、事前にリサーチをすることです。あらかじめ情報を集めてから商品を買うことで、自分の目的に合ったものを選べます。

体言止め使用例

買い物のコツは、事前のリサーチ。あらかじめ情報を集めてから商品を買うことで、自分の目的に合ったものを選べます。

体言止めはキャッチコピーなどに使われることも多いです。読み手に対し、印象的な一言になりやすいです。

語り口調を表現できる

何かの物事の説明を行う際にて体言止めを使うと、語り口調のような印象的な文を作れます。

文の印象を変えられる、執筆者にとって便利な修辞法

通常であれば「修辞法は文の印象を変えられる、執筆者にとって便利なテクニックです」となりますが、体言止めを用いることで上品な語り口調に。

「AはBである」を「BなA」という順番にすることで、少し上品に仕上げられます。

断定するニュアンスを強められる

一般的な文章からそのまま助動詞「です・ます・だ・である」などを抜くことで、断定をより強調できます。

うちはうち。

通常であれば「うちはうちです。」となるところが、体言止めを用いることで、有無を言わさないような断定のニュアンスになります。

「AはBです」を「AはB」とすることで、強く断定する表現に変わるのです。

文章のリズムを調整できる

体言止めと用言止め、両方使用して文章を作成することにより、文章のリズムが単調ではなくなって表情豊かに仕上がります。

たとえば「〜です。〜です。」と同じ文末を続けるのは読み手側からすると読みにくいものです。
「〜です。〜なこと。〜でした。〜です」のように、文末に変化をつけたり体言止めを用いることで、違和感のない文章になります。

続きを読みたくなる文章になる

体言止めによって読み手は文章に興味を持ってくれます。止められた言葉の響きが、無意識に名ごりを感じて、つぎの文章に注意が向くのです。

それにより、強く印象づけられて最後まで読みすすめたくなります。

たとえば以下のような例でみていきましょう。

記事執筆に大事なのはリサーチです。事前に調べることで、記事に本当に必要な情報がわかります。

上記の文章で体言止めを使用して作成します。

体言止めを使用した文章例

記事執筆に大事なのはリサーチ。事前に調べることで、記事に本当に必要な情報がわかります。

体言止めにより、その先の文章に「なぜだろう」と興味が湧きます。

名詞で言いきり終わらせることで、なぜリサーチが大事なのか?と考えさせる効果があり、次の文章へ読みすすみやすくなります。

このように体言止めを使うことで、簡潔に伝わりつつテンポのよい文章に変わり、先を読みすすめたくなる文章にできます。

文章が「単調だな」と感じるときは、体言止めを取り入れてみましょう。

文書などでは簡潔にまとめられる

長文が書かれていると、何が必要な情報なのか一目で判断しにくくなります。体言止めを使用することで、必要な情報が明確になり簡潔でわかりやすくなります。シンプルにまとめたい場合は、便利でしょう。体言止めは、表記としても利用できるのがメリットです。

体言止めをビジネス文書や報告書、メールで使用するケース

体言止めをビジネス文書や報告書、メールで使用するケース

体言止めはビジネス文とは相性が悪いといえるでしょう。文章に余韻を持たせる体言止めですが、ビジネスで含みがあると読み手によって受け取り方が変わってしまいます。

たとえば、本来「明日は雨だと思います。」と伝えたい文章を、「明日は雨。」というように体言止めにすると以下のようなことが起きてしまう可能性もあります。

「天気予報で雨だという根拠がある(明日は雨)」

「筆者が雨であって欲しいと思っている(明日は雨だと思います)」

体言止めを用いると、根拠がある事実なのか、それとも推測なのか不明瞭です。

ただし、体言止めのほうが情報を明確にできる場面ももちろんあります。

それは、ビジネス文書や報告書といった文書関係です。

ビジネス文書に長文が書かれていると、何が必要な情報なのか一目で判断しにくくなります。

ビジネスでの体言止め使用例1

いつもお世話になっております。以前よりお話しさせていただいておりました懇談会ですが、日時は11月25日(金)の17時30分から始めたいと思います。場所は〇〇ホテル宴会場です。以前の合同集会で利用した宴会場となります。参加費は5000円です。よろしくお願いいたします。

意味は理解できますが、この場合は体言止めを使った箇条書きで表現したほうが情報は明確です。

ビジネスでの体言止め使用例2

いつもお世話になっております。こちらが懇談会の詳細となります。

日 時 11月25日(金)の17時30分
場 所 〇〇ホテル 宴会場
参加費 5,000円

皆様の参加、心よりお待ちしております。

例1より例2の方が、必要な情報が明確になっているのではないでしょうか。
体言止めは、表記としても利用できるので便利です。

体言止めと倒置法の違い

体言止めと倒置法の違い

体言止めは必ず名詞(ものの名前)で終わり,倒置法は助詞(「は」「が」「を」など)で終わることが多いです。

倒置法例1「聞こえるよ,すずめの声が。」

「すずめの声が,聞こえるよ」とひっくり返せる。「が」で終わる。

倒置法例2「どこに行くのか、君は。」

「君はどこに行くのか。」とひっくり返せる。

体言止め例「聞こえるよ,すずめの声。」

「すずめの声,聞こえるよ」と,ひっくり返しても通じるように感じるので倒置法だと思ってしまうかもしれません。しかし,この場合は文末が「声(=名詞)」で終わっていることを優先させて「体言止め」となります。

体言止めの反対語は?

体言止めの反対語は?

体言止めで終わる文の反対は、用言で終わる文といえます。ただし、「用言止め」といった言葉が使われるわけではありません。

体言止めには対義語に当たるような言葉はないです。

用言とは、述語になる言葉のこと。動詞・形容詞・形容動詞が含まれます。用言で終わる文章のほうが、体言止めの文章より使われることも多く一般的です。

体言止めと用言止めの違い

体言止めと用言止めの違い

用言止めとは述語になる言葉が文末に来ることを指します。つまり、「動詞・形容詞・形容動詞」が用言に含まれるため、これらが文末に来るようであれば用言止めの文章となります。

用言で終わる文のほうが、体言止めの文よりもメールや文章で使用されることが多く、一般的です。

用言止めの文章例

吾輩は猫である。

体言止めを使った文章例

吾輩は猫。

通常、日本語で文章を書くときは語尾が「です・ます」、または「だ・である」となるでしょう。

用言止めは、時系列や事実関係を把握しやすいメリットがあります。「でした」であれば過去形、「です」であれば現在形といった時系列の把握ができるのです。「思います」のような語尾なら、書き手の予想であることが伝わります。

体言止めに句読点は必要?

体言止めに句読点は必要?

体言止めは句点「。」でしめくくります。

文中で体言止めを使う場合、体言止めの後ろに句点「。」をつけ、文をしめくくるのが基本です。句点「。」を付けないと、どこで文が終わっているのか分からなくなるからです。

体言止めの句読点例

ああ、しかし、自分は、大きな歓楽(よろこび)も、また、大きな悲哀(かなしみ)もない無名の漫画家。

※引用 太宰治『人間失格』

ただし、箇条書きには「。」を付けない場合もあります。

体言止めの句読点例

  • 天皇陛下がお言葉
  • 両陛下がご退出

体言止めがダメと言われる理由

体言止めがダメと言われる理由

文章を書くときに体言止めを禁止されることもあるでしょう。それは、いいことばかりではなく、デメリットもあるからです。

多用するとリズムが崩れる

文中で体言止めを繰り返してしまうと、かえって文のリズムが崩れてしまいます。

体言止めは、語尾の種類を増やして文章に緩急を与える表現技法です。意図的に文を途切れさせ、読者に印象付ける効果を持ちます。

しかし、あまり多く使用してしまうと、途切れた文章の連続になり、リズムが悪く読みにくい文章になります。

元の例

熟睡に効果的なのは適度な運動です。前日の夕方頃までに身体を動かすと、適度に身体が疲れてスムーズに眠れるので熟睡できるのだそう。運動を習慣化し、質の高い睡眠を目指しましょう。

体言止めを多用した例

熟睡に効果的なのは適度な運動。前日の夕方頃までに身体を動かすと、適度に身体が疲れてスムーズに熟睡。運動を習慣化、目指すのは質の高い睡眠。

例文のように、体言止めを多用すると文章がぶつ切りになります。使い方を間違えると読みにくい文章になってしまうので、体言止めの多用には十分注意しましょう。

失礼な印象を与える

体言止めは失礼な印象を与える可能性も。ビジネスの場でも、あまり好まれないかもしれません。高圧的な印象を与えると考える人もいます。「です・ます」調で説明したほうが丁寧な印象を与えるため、ビジネス文書やメールでは相手に失礼のないよう、体言止めは使う場を考えることが大事です。

体言止めは表現の幅を広げてくれる素晴らしい技法です。しかし、相手に失礼な印象を与える恐れもあるため、使い方には注意しましょう。

文章の品格が下がる

体言止めは、事実か推測か曖昧にする効果があり、文章に奥行きを持たせます。一方、ぼんやりとした表現になってしまうため、堅実な印象とは遠くなってしまう恐れがあります。レポートや論文、ビジネス文書などには不向きといえるでしょう。

SNSやブログ記事、Webの文章では、親しみやすさやライトな表現が好まれることも多いです。また、Twitterのように文字数制限があると、体言止めを使ったほうが多くの情報量を詰め込めます。

文章にどのような印象を持たせたいかを考えたうえで、体言止めの使用可否を決めましょう。

体言止めの歴史

体言止めの起源は、古代日本の詩歌や口語表現に由来します。古代日本語では、文末に助詞を置くことが一般的であり、体言止めは自然な表現方法であったとされています。また、万葉仮名による表現が主流であった時代から、助詞を省略して体言止めを用いることが広まりました。

平安時代に入ると、源氏物語や枕草子などの文学作品で体言止めが多用されるようになります。作者たちは、体言止めを用いることで、情景や感情の表現に深みを与え、読者の想像力を刺激する効果があることに気付いたのです。そのため、平安時代の文学では、体言止めが美的価値を持つ表現手法として重要視されました。

また、俳句や短歌などの詩歌形式では、体言止めが一定の韻律やリズムを生み出す効果を持っていました。特に、江戸時代の俳諧(俳句)や明治以降の新古典主義において、体言止めは重要な表現技法として位置づけられました。

現代の文学や詩歌でも、体言止めは引き続き用いられています。その理由は、体言止めが表現力豊かで多様性に富んだ表現を可能にし、読者に対して独自の魅力を与えるからです。体言止めは、日本語の表現方法として、長い歴史を経て現在も愛され続けているのです。