マーケティングのデータ分析と改善提案、効果測定といったPDCAを自動化する「AIアナリスト」など、セールス&マーケティングのDX(デジタルトランスフォーメーション)プラットフォームを提供する株式会社WACULの社内研究所であるWACULテクノロジー&マーケティングラボは、Web広告のアトリビューション分析の意義についてまとめたレポートを公表した。
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Web広告のアトリビューション分析に関する実態調査を実施
今回は「複数社のアトリビューション分析結果から具体的にどのような示唆が得られるのか」「現場では実際どのようにアトリビューション分析がおこなわれているのか」という2つの観点から、Web広告におけるアトリビューション分析の実態を調査。成果につなげるためにはどのように実施されるべきかを明らかにした。
※アトリビューションとは…コンバージョンまでの経路のうち直接成果につながった接点だけではなく、コンバージョンに至るまでの複数の接点をさまざまな視点からみて、それぞれの接点に特定の方法で貢献度を割当てるという考え方。広告の間接効果とも呼ばれる。
Web広告が間接的にコンバージョンを生むのかについて調査を実施
調査の結果、「起点」や「線形」モデルのCV数を見ると、広告の間接効果は確かに存在することがわかりました。しかし、直接CVと間接CVには強い正の相関関係があり、「直接CVは全くのゼロだが間接CVだけたくさん獲得している広告」は基本的に存在しないということも同時にわかりました。これはつまり、わざわざ間接CVを確認せずとも、直接CVを見ればその広告の有用性を判断できるということだと考えられます。
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直接CVを見た”基準CV率”と間接CVを見た”起点CV率”および”線形CV率”の比較結果
また、実際にアトリビューション分析に取り組んでいる人のアンケート結果を見ると、分析結果は関係者への説明材料として使われていることが多いとわかった。
広告の予算配分に活かせるケースももちろんあるが、特に年間CV数1,000件以下の企業においてはアトリビューション分析の前後でとるべき施策の判断は変わらないことが多いと思われるとしている。次なる改善につながらない分析なのであれば、過度に時間を割くのは避けるべきだと同社は考察している。
アトリビューション分析の結果の活用法に関する回答
レポートの前提条件について
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