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エルダー・シニア層、「ネット」利用時間が「テレビ」を超える【マクロミル調査】

ネット利用推移

株式会社マクロミルは、エルダー・シニア層のインターネット利用動向について、スマートフォンの「アプリログデータ」とインターネットリサーチによる「アンケートデータ」を使用して分析した。

トピックス(エルダー・シニア層のインターネット利用動向分析)

  • 「ネット」利用時間が「テレビ」をわずかに超える、ネットは3.3時間・テレビは3.2時間/日
  • 「VOD」「SNS」のアプリ利用率が伸長、「YouTube」の利用時間が1年半で1.5倍
  • ネットメディアの利用目的は「情報収集」。「娯楽」の要素は薄い
  • 「ネット」の必要度が「テレビ」に迫る、今後の利用意向が高いサービスは「LINE」「YouTube」

当分析の実施背景

ネットの利用率は近年大きく増加しており、特に60代以上の利用率増加によって引き上げられています。年代別に見ると、2019年の時点で60代は9割に達し50代以下とほぼ変わらない利用率となりました。また、70代でも7割、80代以上も6割と過半数が利用しており、シニア間でもネットの利用が広く普及しています(図1-1)。また、50代以上を中心にスマホでのネット利用が伸長しており、市場におけるネット利用率の伸長は、50代以上のスマホユーザーが後押ししていると言えます(図1-2)。

過去1年以内のネット利用率推移

スマホ、パソコンでのネット利用率推移

このようなネット利用者の変化を踏まえ、同社は、50歳以上をエルダー層、65歳以上をシニア層と定義し、マクロミルが保有するスマホの「アプリログデータ」とインターネットリサーチによる「アンケートデータ」を使用して、最新のエルダー・シニア層におけるネット利用状況の詳細を分析した。

分析結果

「ネット」利用時間が「テレビ」をわずかに超える、ネットは3.3時間・テレビは3.2時間/日

2020年下半期におけるエルダー・シニア層のメディア利用頻度は、テレビ(6.6日/週)、ネット(5.3日/週)、新聞(4.2日/週)、ラジオ(2.0日/週)で、テレビとネットの利用が定常的であることが分かるとしている。また、ネット利用についてパソコンからの利用が5.4日/週、スマホから利用が5.3日/週だった。

一日当たりの利用時間は、ネット(3.3時間/日)が、テレビ(3.2時間/日)をわずかに上回りました。この半年で利用が増えたか減ったかを尋ねると、「ネット利用が増えた」3割、「テレビ利用が増えた」2割半で、ネットの利用が増えたと答えた人が多い結果となった。

「VOD」「SNS」のアプリ利用率が伸長、「YouTube」の利用時間が1年半で1.5倍

アプリログデータを使って、アプリの利用率と利用時間を見ていく。

アプリのカテゴリーごとに利用率を見ると、高いものから「Movie」「SNS」「News」「Music」「VOD」となっており、いずれも2019年7月~2020年12月の1年半で増加しました。特に、「VOD」と「SNS」は直近1年以内もまだ伸長を続けている(図2-1)。

「VOD」と「SNS」における直近1年の利用率増加を後押ししたアプリは、VODでは「Netflix(+1.0Pt)」「Amazon Prime(+0.9Pt)」、SNSでは「Instagram(+4.2Pt)」「LINE(+2.6Pt)」「Twitter(+0.9Pt)」。(図2-2)。

「VOD」「SNS」のアプリ利用率が伸長、「YouTube」の利用時間が1年半で1.5倍

利用時間は、「YouTube」の伸長が目立ち、2019年7月時点では179分/月、2020年12月では280分/月と、1年半で約1.5倍に増えている。

2020年下半期では、「LINE」の利用時間に迫る勢いで伸長したことからも、エルダー・シニア層が「YouTube」を定常的に利用するようになった様子がうかがえるとしている。また、「TikTok」や「ABEMA」は新型コロナウイルスの感染が広がり始めた2020年3月前後から利用時間の上昇が見られた。一方、「SmartNews」や「Twitter」、「Facebook」は、2020年3~5月に上昇が見られましたが、その後、以前の水準に戻っている(図2-3)。

スマホでの主要アプリ利用時間

利用率、利用日数、利用時間の3つの指標で各アプリのポジションをまとめると、利用率により大きく3つのグループに分かれる(図2-4)。

利用率高グループの「LINE」「YouTube」は、この1年の伸長を鑑みると、まだまだ頭打ちとは言えない様子だという。

利用率が中・低のグループでは、エルダー・シニア層に受け入れられるアプリが二極化している。間口(利用率)も奥行(利用日数や時間)も増加している「Instagram」や「TVer」は、エルダー・シニア層のスマホ利用増に伴い、今後も利用が拡大していくと推察されるとしている。

エルダー・シニア層における、主要アプリの間口・奥行分析

ネットメディアの利用目的は「情報収集」。「娯楽」の要素は薄い

同社は、主要ネットメディア※1の利用目的をアンケートで質問した。

エルダー・シニア層における利用時間の増加が顕著だったYouTubeの利用目的は、1位「自分の趣味や興味に合う情報を得るため(48.8%)」、2位「暇つぶし(43.4%)」、3位「特定の分野で専門的な知識を持つ人の情報を得るため(20.3%)」だった。

一方、比較のために20~40代の結果を見ると、1位「暇つぶし(58.3%)」、2位「自分の趣味や興味に合う情報を得るため(39.9%)」、3位「ストレス発散・癒しとして(31.8%)」だった。

20~40代は「娯楽目的」が多いのに対し、エルダー・シニア層は「情報収集目的」が多い点が特徴です。なお、この傾向はFacebookやTwitter、Instagramでも同様に見られ、情報収集という明確な目的を持ったSNSの活用が、それぞれのアプリ、およびネット全体の利用増に繋がっていると考えられるとしている。

「ネット」の必要度が「テレビ」に迫る、今後の利用意向が高いサービスは「LINE」「YouTube」

メディアごとの必要度を質問したところ、「テレビ」の8割強に対し「ネット」は8割弱、「新聞」は6割を下回った。「ネット」は「テレビ」と同程度に必要とされ、メディアの中でも高く位置付けられている。

ネット利用が今後増加するかをデバイス別に尋ねると、「パソコン」は3割、「スマホ」は4割が増えると回答。スマホの保有率やスマホアプリの利用率は、引き続き増加することが予想されるとしている。また、主要ネットメディア※1についても同様に、今後の利用が増えるかと尋ねると、「LINE」と「YouTube」がともに最も高く、エルダー・シニア層の4人に1人は増えるとしている。

※1 主要ネットメディア:SNS(LINE、Twitter、Facebook、Instagram)および、動画サービス(YouTube、TVer、ABEMA、TikTok)と定義

アンケートデータ
調査主体 :マクロミル
調査手法 :インターネットリサーチ
調査対象 :全国20歳以上の男女(マクロミルモニタ会員)
有効回答人数:1,974名(エルダー・シニア層907名、一般層1,067名)
割付 :性別・年代・エリアで人口構成比に合わせて割付 ※分析対象は、一般層に含有するエルダー・シニア層も含めた1,489名
調査期間 :2020年12月4日(金)~12月8日(火)

【プレスリリース】

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