インターネットがビジネスで必須の存在となり、ウェブを活用した商品宣伝や集客が当たり前になりました。インターネットを活用した広告費は年間2兆1048億円にのぼり、4大従来型メディアの広告費を合計した額にも迫る勢いで急増しています。(『メディアガイド2020』調べ)
確かにウェブマーケティングは、SNSを介して顧客と双方向のコミュニケーションを図ることができるだけでなく、膨大なデータに基づいた精度の高いマーケティングが可能になるなど、圧倒的利便性を誇ります。
そんな現代には欠かせないウェブマーケティングですが、残念なことに「投資をしたものの全く効果が感じられなかった」と不満を抱えるケースが山ほどあります。
なぜ、ウェブマーケティングで効果が上がらないのか。その一番の原因は発注側に知識がないのをいいことに、当たり前のサービスさえ提供していない事業者が業界にはびこっているからです。下請けに丸投げで素人同然の広告代理店、ホームページを作りっぱなしで効果検証もせずに制作費を請求する制作会社、検索上位だけにこだわってお金を消費させるSEO会社…その実態について解説していきます。
目次(クリックしてジャンプ)
広告代理店の実態
広告代理店は広告を出稿する側と掲載する媒体の間に入り、両者をつなぎ合わせることを生業としています。しかし、商品の消費者層を的確に想定し、広告戦略を立案できる人材は少数しかいません。制作のディレクションができる専任スタッフも少ないため、受注数が増えれば増えるほど一件に対しての人員は少なくなり、最悪の場合は広告代理店が広告代理店に外注するというおかしな二重構造を取ることもあるのです。
これでは枠売りだけを行い、プロモーションで付加価値を与えることもなく、制作でも間に入ってマージンを抜くだけで、単なるブローカーと言って差支えがありません。
SEO(検索エンジン最適化)会社の実態
少し前まで、ウェブマーケティングと言えば「SEO」という風潮さえありました。しかし、最近ではスマートフォンの普及でSNSでも情報が集まるようになり、検索の頻度は減るとともに、SEOの影響力にも陰りが出ています。さらにコストパフォーマンスの点から見てもSEOは最適な方法であるとは言い難く、よく使われるキーワードになると検索上位を維持するのに月100万円近くかかることも珍しくありません。また、SEOは、多くの費用を投資しても上位になるという保証はなく、費用と効果の明確な因果関係が証明しがたいため、悪徳なSEO会社はつかみどころのない言い訳し、責任から逃れる場合もあります。
制作会社の実態
ウェブページやバナー広告を作っている制作会社は、人目を引くデザインなどの作業を得意としています。しかし、ウェブマーケティング全般に関わったというデザイナーはまずいません。社内にも詳しい人間はおらず、個々の事案にあったセールスプロモーション戦略を作ることには慣れていない会社が多いのが実情です。プロモーションという目的から外れてしまったら、いくらいいデザインでもあまり意味がありません。
ここまでネガティブな内容ばかりですが、効果が出ないのは問題のある事業者が取り組んでいるからなのです。正しい事業者を選び、ツボを押さえたウェブマーケティングを実践すれば、導入後わずか1か月で商品の売り上げが2倍、3倍になる例も珍しくありません。
書籍『ウェブマーケティングという茶番 増補改訂版』では、そんなウェブマーケティング業界に長く身を置く著者が、ウェブマーケティングを正しく活用するための基礎知識や、悪徳企業を見破るポイント、有効活用して売り上げを伸ばした成功事例などを紹介し、ウェブマーケティングの本当の魅力を伝えています。
これまで悪徳なウェブマーケティング事業者の茶番に付き合わされてきた方々は、これを機にその効果を存分に使い、会社を大きくさせる「真のウェブマーケティング」に目を向けてみてはいかがでしょうか?