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商品・サービスの購入時に割引を月1以上利用する人は66% 割引情報を得た媒体はSNS等が最多【THECOO調査】

 THECOO株式会社は、「Z世代の割引キャンペーン利用状況」に関する調査を、早稲田大学の公認サークル、早稲田マーケティング研究会との共同で実施し、その調査レポートを公開した。

「Z世代の割引キャンペーン利用状況」に関する調査

調査背景

 世界情勢の影響を受け、資源・食料不足による物価高騰を多くの人が体感する中、消費活動に関して世の中の関心が高まっている。

 またデジタル・SNSでの情報収集が主流になった今日、購買に大きな影響を与える割引キャンペーンのプロモーションも、テレビ・チラシだけではなくデジタル・SNSを活用した施策が多く打ち出され、選択の幅が拡大していることが見受けられる。

 消費者トレンドの中心を担うようになったZ世代と呼ばれる10〜20代の若者たちは、どのような媒体でどのような方法で割引に触れ、どのような商品を実際に購入しているのかを明らかにし、より効果的なマーケティング活動を実現することを目的に、10〜20代の男女1,000人を対象にアンケート調査を実施した。

調査概要

  • 調査名称:Z世代の割引キャンペーン利用状況に関する調査
  • 調査対象期間:2022年12月10日(土)
  • 調査対象:15〜25歳の男女のうち、事前スクリーニング調査にて「過去1年間で商品割引を利用して購入したことがある」と回答した方
  • 有効回答者数:1,000名
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 調査機関:Freeasy

調査結果サマリ

  • 66%が月に1回以上、さらに26%が週に1回以上の頻度で割引を利用
  • 48%が「SNS・動画共有サイト内」で目にした割引情報を利用
  • 「SNS・動画共有サイト内」で目にした割引情報の利用経験が最も多いのはInstagram
  • 割引を利用した場所では、総合通販サイトが59%、実店舗が53%
  • 最もよく利用する割引形式は「クーポン利用」で、全体の54%
  • 70%が「1,000〜9,999円」の商品・サービスの購入に割引を利用した経験がある
  • 割引を利用した商品・サービスの購入の後押しになった経験で最も多かったのは「SNSで話題になっていると感じた」
  • SNSで情報を見て商品やサービスを購入した際、67%が「2〜3回SNSで情報を見た時」に購入した経験がある

 今回の調査結果をまとめた資料は以下よりダウンロード可能。

URL:https://bizpartner.thecoo.co.jp/all/download_paper/genz-discount-research-20230306.html

主な調査結果

月に1回以上、割引を利用して商品・サービスを購入する割合は66%

 「過去1年間に、割引に関する情報を目にした後、割引された商品・サービスを購入した頻度は平均するとどのくらいですか。」という質問に対し、「週に1度以上」と回答した人は26%、「月に1度以上」と回答した人は40%にのぼり、過去1年で割引を利用したことがある人の2/3は継続的に割引を利用していることがわかった。

割引された商品・サービスの購入頻度の調査結果

47%がSNS・動画共有サイト内で割引情報に接触

 「過去1年間で、割引を利用して商品・サービスを購入した際、その割引情報をどんな媒体で目にしましたか。」という質問に対し、「SNS・動画共有サイト内(LINEなどのメッセージアプリを除く)」が最も多く446人、次いで「その他スマホアプリ」が276人、「LINEなどのメッセージアプリ内」が273人と、スマートフォンの利用を通して、割引情報に接触し購入に至る人が多いことが伺える。

割引情報の閲覧媒体の調査結果

 「SNS・動画共有サイト内(LINEなどのメッセージアプリを除く)」と答えた446人のうち258人が女性であり、SNSで目にした割引を利用する割合は女性の方が高いという結果になった。

 企業・ブランド公式アカウントやインフルエンサーの投稿への共感が購買意欲の向上に関係していると想定される。

 また、「テレビ」が111人「チラシ」が134人と従来の割引媒体を利用しているZ世代も一定数いることがわかった。

世代&男女別の割引情報の閲覧媒体

SNSのうち割引情報の接触、利用が多いのはInstagram・女性の利用割合が最大

 「過去1年間でどのSNSで割引情報を見て商品・サービスを購入しましたか。」という質問に対し、「Instagram」で割引情報を見て商品・サービスを購入した人が27.6%と一番多く、全体の4分の1以上の人が購入していた。

 中でも女性で購入した人は女性全体の70.2%を占める。

 一方男性の中で購入した人は男性全体の50.53%であり、他のSNSと比較して大きな差は見受けられなかった。

 「YouTube」では、男性の方が購入した割合が女性の34.9%に対して53.2%と高いことがわかった。

割引情報から購入に繋がったSNSの調査結果

世代&男女別の割引情報から購入に繋がったSNSの調査結果

Amazonなどの総合通販サイト、実店舗での割引利用が主流

 「過去1年間で、割引情報を目にした商品・サービスをどんな場所で購入しましたか。」という質問に対し、「総合通販サイト」と回答した人が58.6%(546人)、「実店舗」と回答した人が53.5%(498人)と、回答者の半数を超える結果となった。

 一方で、「特化型通販サイト」「企業・ブランドの公式通販サイト」「アプリでのサービス利用」などは30%を下回り、割引の利用先としては勢いがみられないことが伺える結果となった。

割引商品・サービスの購入場所の調査結果

全体の半数以上がクーポン割引を利用

 「最もよく利用する割引形式を教えてください。」という質問に対しては、「クーポン利用による割引」が全体の54%を占める結果になった。

 一方でセールなど「季節性の割引」は22%にとどまり、その他の「まとめ買い割引」「訳あり商品」などは数%という結果であり、割引の利用頻度が高くないことが伺える。

最も利用する割引形式の調査結果

「1,000円~9,999円」の商品・サービスの割引購入が70%

 「過去1年間で、どの価格帯の商品やサービスを割引を利用して購入した経験がありますか。」という質問に対し、「1,000〜9,999円」の価格帯が一番数が多くなっていることがわかった。

 他と比べて範囲の少ない「999円以下」が、「1,000〜9,999円」の半数近く、また「10,000円以上」の人数よりも多い、約30%いることがわかり、少額の購買でも割引利用が行われていることが見受けられる。

90%が割引情報をきっかけに商品・サービスを認知した経験あり

 過去1年間で「割引の情報を目にしたことで商品やサービスを初めて知った。」という経験を尋ねる質問に対し、「複数回ある」人は48%、「一度はある」人は42%となった。

 男女や年代による違いは見られず、1度以上ある人の割合は90%近くにのぼり、割引情報によって商品・サービスの認知を獲得できることが伺える。

割引情報によって商品やサービスを認知した経験の調査結果

 「割引の情報を目にしたことで商品やサービスを初めて知り、そのまま購入するきっかけとなった。」ことが複数回ある人は、37%。一度はある人は、48%だった。

 割引情報の活用は、商品・サービスの認知から購入まで、スピード感のある購入体験を促す契機になることがわかった。

割引情報によって商品やサービスを認知し購入に至った経験の調査結果

 属性に注目すると、10代男性で80%、20代男性で84%、10代女性で85%、20代女性で91%と、女性の方が男性よりも若干割合が高く、特に20代女性は「複数回ある」と回答した割合が43%と比較的高い結果となった。

割引情報によって商品やサービスを認知し購入に至った経験の世代・男女別調査結果

「SNSでの話題化」が購買意欲を後押し

 「過去1年間に、割引を利用して商品・サービスを購入した際、割引以外の要因が購入の後押しになったことはありますか。」という質問に対し、回答が最も多かったのが「SNSで話題になっていると感じた」で36.3%(338人)となり、「商品・サービスの価格に魅力を感じた」が31.0%(289人)となった。

 SNSの特徴のひとつである「拡散力」が商品・サービスの認知や興味関心の向上に寄与していることが考えられる。

 割引による購入を後押しする要因としては、商品そのものの魅力に加え、SNSでの話題感を創出することが重要であることが伺える。

商品・サービス購入時に割引以外で後押しになった要因の調査結果

SNSでの複数回の情報接触が購買を後押し

 「過去1年間にSNSで情報を見て購入した商品・サービスについて、SNSでどのくらい目にした後に購入に至った経験がありますか。」という質問に対し、67.1%(542人)の人が「2〜3回見たとき」と回答した。

 年代、性別別にみても傾向に大きな違いはなく、Z世代の多くの人がSNS上で、ある商品やサービスを2〜3回見かけた後に購入に至っているという結果となった。

 また、SNSで初めて見かけ購入に至ったケースも23.2%(188人)あった。

商品・サービスの購入に至るまでの目撃回数の調査結果

 今回の調査結果をまとめた資料は以下よりダウンロードいただける。

URL:https://bizpartner.thecoo.co.jp/all/download_paper/genz-discount-research-20230306.html

 THECOO株式会社について

THECOO株式会社ロゴ

 THECOO(ザクー)は2014年1月創業以来「”できっこない”に挑み続ける」をビジョンに掲げ、一般ユーザー向けのファンコミュニティプラットフォーム「Fanicon」の提供を行う「Fanicon事業」及び、クライアント企業向けにインフルエンサーを用いたマーケティング施策支援やオンライン広告コンサルティングを行う「デジタルマーケティング事業」を展開している。

 エンタメ市場における「個」にフィーチャーするプラットフォーマーとして、クライアント(広告主)、ユーザー(ファン)、インフルエンサー(アイコン)を繋ぐ三方よしのエコシステムの構築に尽力している。

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