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企業によるTwitterのキャンペーン参加後、フォローを継続する人が6割以上【ネオマーケティング調査】

 生活者起点のリサーチ&マーケティング支援を行なう株式会社ネオマーケティングは2022年12月6日(火)~2022年12月8日(木)の3日間、全国の20歳以上の男女を対象に「Twitterの企業アカウント」をテーマにインターネットリサーチを実施した。

調査背景

 2022年はイーロンマスク氏によるTwitter社の買収によって連日話題になっていました。早速Twitterの影響力を可視化するために実装されたと思われる「投稿インプレッション数をデフォルトで表示」など、新たな機能自体の変革も起こっている。

 公式アカウントを運営しマーケティング活動に活用している企業も多い為、同社は今回ネオマーケティングはTwitter企業アカウントの影響力がどの程度あるのかアンケートを実施した。

 今後のマーケティング活動の一資料として活用いただける。

この調査のGT表、クロス表のダウンロードはコチラ

https://form.neo-m.jp/download/investigation/3903/

調査概要

  1. 調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
  2. 調査の対象:アイリサーチ登録モニターのうち、全国の20歳以上69歳以下の男女でTwitter企業アカウントをフォローしている人
  3. 有効回答数:2,500名 ※クオーターサンプリング
  4. 調査実施日:2022年12月6日(火)~2022年12月8日(木)

「Twitterの企業アカウントに関する調査」主な質問と回答

「企業アカウントからの投稿」と「個人アカウントの投稿」、商品を購入するきっかけとしての影響力はほぼ互角。

  • 全体の結果を見ると、「企業アカウントからの投稿」をきっかけに商品を購入した割合は40.3%、
    「個人アカウントの投稿」をきっかけとする商品購入が36.7%だった。
  • まだ企業主体の投稿が優勢ではあるものの、個人が発信する情報が商品購入につながるケースもほぼ同程度にあることがわかる。

企業または商品アカウントをフォローしたきっかけとして、個人の投稿やアクションが占める割合は約30%。

 生活者起点のリサーチ&マーケティング支援を行なうネオマーケティングが実施した調査結果によると、企業または商品アカウントをフォローしたきっかけとしては「Twitter内でのキャンペーンに参加するため(リツイート、ハッシュタグ、いいねなど)」が44.0%でトップである一方、「個人の投稿やリツイートで知って興味を持ったから」と、個人の投稿やアクションをきっかけにフォローする割合も約30%あった。

SNSの利用状況(n=2,500)

SNSの利用状況の調査結果

 同社はまず、SNSの利用状況について聞いた。

 上のグラフは、利用していると回答した割合(「アカウントを所持し、閲覧と投稿をしている」「アカウントを所持し閲覧はしているが、投稿はしていない」の合算)を表示している。

 全体の結果を見ると、Twitterの利用率は52.2%でした。概ね2人に1人の割合で、Twitterユーザーがいることがわかる。

 しかし、その利用率は年代によって大きく差がみられました。20代は79.1%と約80%の利用率に。

 「YouTube(ユーチューブ)」や、連絡手段としてもはやインフラ化している「LINE(ライン)」も同じく約80%であることに鑑みると、Twitterの利用率がいかに高いかがわかる。

これまでフォローしたことのあるTwitterアカウント(n= 1,305)

フォローしたことのあるTwitterアカウントの調査結果

 続いて同社はTwitter利用者に対し、これまでにフォローしたことのあるアカウントの種類を聞いた。

 全体の結果を見ると、Twitter利用者の60%以上が企業やブランドアカウントをフォローしていることがわかる。

 年代別で比較すると、特に30代が企業やブランドアカウントをフォローすることに最も積極的であり、72.3%のフォロー率となっている。

Twitterを利用している理由​(n= 829)

Twitterを利用している理由の調査結果

 Twitterを利用している理由を聞いた調査では、全体の結果を見ると「最新の情報を取得するため」が53.2%で半数以上を占めた。

 そこに「話題や流行情報を取得するため」が43.8%で続いている。

 最新情報や話題、流行情報の取得でかなりの割合を占めていることから、多くの人にとってTwitterはコミュニケーションをする・コミュニティ形成をするツールというよりかは「“今”最新の(スピード感のある)情報をキャッチするツール」であることがわかる。

 同じ情報でも、より「情報収集」自体に積極性が感じられる「仕事関係の情報を取集するため」の割合は12.3%と、比較的少ない割合にとどまっている。

 これを踏まえるとTwitterでの情報収集は、何か興味のある情報を積極的にキャッチしていこうというだけでなく、特に明確な目的無くTwitterを開いたら“たまたま情報がキャッチできてしまう”という、受け身の情報収集の形も多いのかもしれない。

商品を購入するきっかけになったもの(n=829)

Twitterで商品を購入するきっかけものの調査結果

 商品を購入するきっかけになったものを聞いた調査では、 全体の結果を見ると「企業アカウントからの投稿」をきっかけに商品を購入した割合は40.3%だった。

 注目なのは、「個人アカウントの投稿」をきっかけとする商品購入が36.7%あることではないだろうか。

 まだ企業主体の投稿が優勢ではあるものの、個人が発信する情報が商品購入につながるケースもほぼ同程度にあることがわかる。

 Twitterでは、企業が発信する投稿そのもののクオリティ向上だけではなく、個人をいかに巻き込んでいくかがポイントになってくるだろう。

フォローしたことのある企業・ブランドアカウントのジャンル(n= 829)

Twitterでフォローしたことのある企業・ブランドアカウントのジャンルの調査結果

  上のランキングは、フォローしたことのある企業やブランドのアカウントのジャンルとしてあてはまるものの上位10項目のみを表示している。

 「芸能界・タレント」が36.1%でトップとなり、そこにわずか0.9ポイント差の35.2%で「食品」が続いた。

 Twitterユーザーにとって「食品」関連のアカウントは、「芸能界・タレント」とほぼ同様に関心のあるジャンルであることがわかる。

 3位以下も、際立って割合が少ないジャンルも無く比較的均等に票が分散した。

企業または商品アカウントをフォローしたきっかけ(n=829)

Twitterで企業または商品アカウントをフォローしたきっかけの調査結果

 企業または商品アカウントをフォローしたきっかけを聞いた調査では、全体の結果を見ると「Twitter内でのキャンペーンに参加するため(リツイート、ハッシュタグ、いいねなど)」が44.0%でトップだった。

 一方「個人の投稿やリツイートで知って興味を持ったから」と、個人の投稿やアクションをきっかけにフォローする割合も約30%あった。

 昨今のTwitterはアルゴリズム上、フォローしているアカウントが“いいね”をした投稿などが、自身のタイムラインにも流れることが多くある。

 したがって、企業がTwitterのフォロワー拡大を狙う場合、キャンペーンを実施しつつ同時に通常の投稿、特にその“企業”または“商品”の興味を喚起することに重点を置いた投稿も積極的におこなうのが良いだろう。

 キャンペーン期間中のフォロワーからの“いいね”獲得によって、結果としてさらにフォロワーを伸ばすことができるかもしれない。

Twitter内でのキャンペーンに参加または応募した目的(n= 365)

Twitter内でのキャンペーンに参加または応募した目的の調査結果

 前掲した設問「企業または商品アカウントをフォローしたきっかけ」にて「Twitter内でのキャンペーンに参加するため(リツイート、ハッシュタグ、いいねなど)」と回答した人に対し、キャンペーンに参加または応募した目的を聞いた。

 全体の結果を見ると、71.8%でトップとなったのが「景品がほしいから」。

 そこに9.9ポイント差の61.9%で「クーポンや割引などお得な情報がほしいから」が続いた。

 企業がTwitter上でキャンペーンを実施する場合、「景品」の存在が参加のモチベーションとして最も高いことがわかった。

キャンペーン終了後の行動(n=365)

Twitterでのキャンペーン終了後の行動の調査結果

 前掲した設問「企業または商品アカウントをフォローしたきっかけ」にて「Twitter内でのキャンペーンに参加するため(リツイート、ハッシュタグ、いいねなど)」と回答した人に対し、キャンペーン終了後の行動としてあてはまるものを聞いた。

 キャンペーン参加後、60%以上がフォローを継続する傾向にあることがわかった。

 企業がキャンペーンにてフォロワーを獲得した場合、新たに獲得したフォロワーの半分以上はキープできる可能性が高そうだ。

Twitter内でのキャンペーン終了後、フォロー解除しない理由(n=241)

Twitter内でのキャンペーン終了後、フォロー解除しない理由の調査結果

 前掲した設問「キャンペーン終了後の行動」にて「どちらかといえばフォローを解除しない」「フォローを解除しない」と回答した人に対し、解除しない理由を聞いた。

 「またキャンペーンがあったときに参加したいから」が、43.2%でトップとなった。

 しかし一方で「その企業やブランドの情報が欲しいから」が15.8%、「その企業やブランドを好きになったから」が9.1%と、ポジティブな理由でフォローを継続する人も少なくなかった。

慶應義塾大学大学院教授「田代 光輝」氏のコメント

 企業のキャンペーンアカウントに関しては、フォロワー数を増やすことが告知力を上げることであると考える向きもあったが、今回の調査で、フォローしている消費者側が、キャンペーン情報(44.0%)や、ブランドのファン(34.1%)である事が明らかになりました。

 また、食品(35.2%)や飲食店(28.7%)等、Twitter向きの分野も明らかになっています。

 さらに、キャンペーン商品が欲しい(71.8%)や、クーポン等61.9%)など、目的も明らかになっており、今後の企業のSNSアカウントの使い方の1つの指標となりえる結果が出ています。

 今回の調査を第1弾として、キャンペーンの中身や、タイミングなど、さらに精査していけば、企業SNSのあるべき姿が見えてくるのではないでしょうか。

田代 光輝氏プロフィール

田代光輝氏プロフィール

  • 慶應義塾大学環境情報学部卒業
  • 青山学院大学大学院社会情報学研究科終了
    博士(学術)
  • 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 特任教授

 田代氏はネットいじめやネットを使った誘い出しの研究をメインに、炎上やネット選挙なども分析している。

この調査のその他の質問

  • Twitter内でのキャンペーン参加後の気持ちや行動(複数回答)
  • キャンペーン参加用、プライベート用のアカウントを使い分けているか(単数回答)

この調査で使用した調査サービスはコチラ

ネットリサーチ:https://neo-m.jp/research-service/netresearch/

「ネオマーケティング」

URL :https://neo-m.jp/

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