オリゾは、事業会社で動画広告を運用しているマーケティング担当者104名に、動画広告の改善業務に関する実態調査を行った。以下にて詳細を説明していく。
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調査サマリー
- 調査概要:動画広告の改善業務に関する実態調査
- 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2022年12月22日〜同年12月23日
- 有効回答:事業会社で動画広告を運用しているマーケティング担当者104名 ※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない。
約7割が、「動画広告やりっぱなし」で改善を実施していなかった経験あり
「Q1.あなたは、「動画広告」が「やりっぱなし」になっており、配信後の改善を実施しなかった経験はありますか。」(n=104)と質問したところ、「何度もある」が26.9%、「数回程度ある」が39.4%という回答となった。
Q1.あなたは、「動画広告」が「やりっぱなし」になっており、配信後の改善を実施しなかった経験はありますか。
- 何度もある:26.9%
- 数回程度ある:39.4%
- 全くない:23.1%
- わからない/答えられない:10.6%
動画広告配信後の改善ができていない理由、「人材が不足しているから」が59.4%で最多
Q1で「何度もある」「数回程度ある」と回答した方に、「Q2.あなたが、動画広告配信後の改善ができていない理由を教えてください。(複数回答)」(n=69)と質問したところ、「人材が不足しているから」が59.4%、「ノウハウが不足しているから」が46.4%、「工数が不足しているから」が40.6%となった。
Q2.あなたが、動画広告配信後の改善ができていない理由を教えてください。(複数回答)
- 人材が不足しているから:59.4%
- ノウハウが不足しているから:46.4%
- 工数が不足しているから:40.6%
- 予算が不足しているから:40.6%
- 経営陣が改善の必要性を理解していないから:4.3%
- その他:0.0%
- わからない/答えられない:5.8%
動画広告を運用時に改善・調整していること、約4割が「ターゲティング」や「クリエイティブ」と回答
Q1で「全くない」と回答した方に、「Q3.あなたは、動画広告を運用するにあたって、どのような要素を改善・調整していますか。(複数回答)」(n=24)と質問したところ、「ターゲティング」が41.7%、「クリエイティブ」が37.5%、「メディア選定」が25.0%だった。
Q3.あなたは、動画広告を運用するにあたって、どのような要素を改善・調整していますか。(複数回答)
- ターゲティング:41.7%
- クリエイティブ:37.5%
- メディア選定:25.0%
- 予算:25.0%
- 誘導先:16.7%
- 動画の長さ:8.3%
- 配信時間帯:8.3%
- 運用期間:4.2%
- その他:0.0%
- わからない/答えられない:25.0%
動画広告を運用時に改善・調整していること、「費用対効果の検証」や「オーディエンス」などの声
Q3で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q4.Q3で回答した以外に、動画広告を運用するにあたって、改善・調整している要素があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=18)と質問したところ、「常に費用対効果の検証が求められており、対応に苦慮している」や「オーディエンス」など10の回答を得ることができた。
<自由回答・一部抜粋>
- 60歳:常に費用対効果の検証が求められており、対応に苦慮している。
- 48歳:オーディエンス。
- 39歳:配信メディア。
半数が、動画広告の改善実施時に課題を感じている
Q1で「全くない」と回答した方に、「Q5.あなたは、動画広告の改善をするために、課題に感じていることはありますか。」(n=24)と質問したところ、「非常に感じる」が0.0%、「やや感じる」が50.0%という結果に。
Q5.あなたは、動画広告の改善をするために、課題に感じていることはありますか。
- 非常に感じる:0.0%
- やや感じる:50.0%
- あまり感じない:33.3%
- 全く感じない:8.3%
- わからない/答えられない:8.3%
動画広告の改善・調整するにあたっての課題、約3人に1人が「データ分析が満足にできていない」と回答
Q5で「非常に感じる」「やや感じる」と回答した方に、「Q6.あなたは、動画広告の改善・調整をするにあたって、どのような課題がありますか。(複数回答)」(n=12)と質問したところ、「データ分析が満足にできていない」が33.3%、「改善・調整業務が属人化している」が25.0%、「最新のトレンドや時流に合わせた発信ができない」が25.0%となった。
Q6.あなたは、動画広告の改善・調整をするにあたって、どのような課題がありますか。(複数回答)
- データ分析が満足にできていない:33.3%
- 改善・調整業務が属人化している:25.0%
- 最新のトレンドや時流に合わせた発信ができない:25.0%
- 最適な目標設定ができていない:25.0%
- 時間がかかりすぎている:16.7%
- 満足に工数を割けられない:16.7%
- 高い費用がかかっている:8.3%
- 改善すべき点がよくわかっていない:0%
- その他:0.0%
- わからない/答えられない:8.3%
動画広告の改善・調整するにあたっての課題、「効果の測定が難しい」や「無用な広告が多い」など
Q6で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q7.Q6で回答した以外に、あなたが、動画広告の改善・調整をするにあたって感じている課題があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=11)と質問したところ、「効果の測定が難しい」や「無用な広告が多い」などの意見が見られた。
<自由回答・一部抜粋>
- 60歳:効果の測定が難しい。
- 45歳:無用な広告が多い。
45.2%が、動画広告の改善から再配信までに、5日以上かかる
「Q8.動画広告の改善から再配信までに、どれくらいの時間がかかっていますか。」(n=104)と質問したところ、「1週間以上」が25.0%、「5日~1週間未満」が20.2%だった。
Q8.動画広告の改善から再配信までに、どれくらいの時間がかかっていますか。
- 1週間以上:25.0%
- 5日~1週間未満:20.2%
- 3日~5日未満:15.4%
- 1日~3日未満:8.7%
- 半日~1日未満:4.8%
- 半日未満:2.9%
- わからない/答えられない:23.1%
52.9%が、動画広告の改善は「ロジック」が重要と回答
「Q9.動画広告の改善をするにあたって、あなた自身は「ロジック」と「センス」どちらが重要だと思いますか。」(n=104)と質問したところ、「ロジック」が52.9%、「センス」が34.6%と回答した。
Q9.動画広告の改善をするにあたって、あなた自身は「ロジック」と「センス」どちらが重要だと思いますか。
- ロジック:52.9%
- センス:34.6%
- どちらとも言えない:12.5%
まとめ
今回は、事業会社で動画広告を運用しているマーケティング担当者104名に、動画広告の改善業務に関する実態調査が実施された。
動画広告を制作は行なったものの、「人材が不足」などの理由から、配信後の改善を実施できてなかった経験があるマーケティング担当者が多い実態が判明した。また、配信後の改善を実施できている場合でも、動画広告の改善をする上で「データ分析が満足にできない」や「改善・調整業務が属人化している」などといった課題を感じている担当者が多い。
「出稿すれば終わり」とはならない広告。動画広告を運用していくには、分析・改善を繰り返して広告効果を高めていくことが必要不可欠だ。人材不足や、満足にデータ分析ができていないなどの課題解決のひとつに、「動画広告のプロ」に運用依頼を検討してみるのはいかがだろうか。
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