IDEATECHは、BtoB企業のメルマガ担当者103名を対象に行った【2022年度】BtoB企業のCRM実態調査結果を公表した。
調査サマリー
調査概要
調査概要:【2022年度】BtoB企業のCRM実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査
調査期間:2022年12月21日〜同年12月22日
有効回答:BtoB企業のメルマガ担当者103名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
1通のメール配信への作業時間、「1~3時間」が33.0%で最多
「Q1.あなたの企業では、1通のメール配信業務(企画~設定~配信)に、担当者全員合わせてどれくらいの時間をかけていますか。2022年度の平均値を教えてください。」(n=103)という設問では、「4~6時間」が27.2%、「1~3時間」が33.0%を占めた。
- 1時間未満:16.5%
- 1~3時間:33.0%
- 4~6時間:27.2%
- 7~9時間:5.8%
- 10時間以上:5.8%
- 分からない/答えられない:11.7%
メールマガジンの配信頻度、「週に1~2本」が35.9%で最多
「Q2.あなたの企業では、どのくらいの頻度でメールマガジンを配信していますか。2022年度の平均値を教えてください。」(n=103)という質問では、「週に1~2本」が35.9%、「週に3~4本」が19.4%という回答が得られた。
- 週に5本以上:11.8%
- 週に3~4本:19.4%
- 週に1~2本:35.9%
- 月に2~3本:18.4%
- 月に1本以下:7.8%
- 分からない/特にない:6.8%
メルマガの平均開封率は22%の結果に
「Q3.あなたの企業では、メールマガジンの配信数に対しどのくらいの割合でメールマガジンが開封されていますか。2022年度の平均値を教えてください。」(n=103)という質問に対しては、「11~20%」が24.3%、「21~30%」が21.4%となった。
- 1%未満:3.8%
- 1%~10%:17.5%
- 11~20%:24.3%
- 21~30%:21.4%
- 31~40%:9.7%
- 41~50%:2.9%
- 51%以上:10.7%
- 分からない/答えられない:9.7%
メルマガの平均クリック率はわずか13%
「Q4.あなたの企業では、メールマガジンの配信数に対しどのくらいの割合でメールマガジン内のURL・お問い合わせフォームなどがクリックされていますか。2022年度の平均値を教えてください。」(n=103)という設問では、「3%~5%」が19.4%、「6%~10%」が22.3%にのぼった。
- 1%未満:9.8%
- 1%~2%:6.8%
- 3%~5%:19.4%
- 6%~10%:22.3%
- 11~20%:9.7%
- 21~30%:5.8%
- 31~40%:9.7%
- 41~50%:1.9%
- 51%以上:2.9%
- 分からない/答えられない:11.7%
メルマガの配信数に対する商談率、約半数が「1%未満」と回答
「Q5.あなたの企業では、メールマガジンの配信数に対しどのくらいの割合で商談に繋がっていますか。2022年度の平均値を教えてください。」(n=103)という質問では、「0.1%~0.9%」が25.2%、「1%~2%」が19.4%となっている。
- 0.01%以下:7.8%
- 0.02%~0.09%:12.6%
- 0.1%~0.9%:25.2%
- 1%~2%:19.4%
- 3%~5%:11.7%
- 6%以上:5.8%
- 分からない/答えられない:17.5%
2022年に配信したメルマガコンテンツ、「自社製品やサービスのノウハウ」が58.3%で最多
「Q6.2022年度、あなたの企業がメールマガジンで配信してきたコンテンツ内容について教えてください。(複数回答)」(n=103)という質問では、「自社製品やサービスのノウハウ」が58.3%、「導入成功事例」が45.6%、「関連サービスの情報」が41.7%、「直近の展示会・セミナーなどイベント情報」が41.7%という回答となった。
- 自社製品やサービスのノウハウ:58.3%
- 導入成功事例:45.6%
- 関連サービスの情報:41.7%
- 直近の展示会・セミナーなどイベント情報:41.7%
- 自社の新製品や新サービスの情報:39.8%
- 製品カタログのダウンロード:29.1%
- 市場動向や調査データ:26.2%
- 期間限定の無料トライアル:20.4%
- Q&A:14.6%
- その他:2.9%
- 分からない/答えられない:8.7%
良いと感じたメルマガ、「製品の使用例の動画」や「セミナー資料をgifでチラ見せさせるメルマガ」など
「Q7.あなたがこれまでに受け取ったメールマガジンの中で、良いと思ったものがあればどのようなものか具体的に教えてください。(自由回答)」(n=103)という質問に対しては、「製品の使用例の動画」や「セミナー資料をgifでチラ見せさせるメルマガ」など63の回答があった。
<自由回答・一部抜粋>
- 53歳:製品の使用例の動画。
- 33歳:コンテンツに遷移させるのではなく、メルマガ内で全て完結するメルマガやセミナー資料をgifでチラ見せさせるメルマガ。
- 46歳:チーズ専門店の長過ぎるけど愛情がこもったメルマガは思わず読んでしまう。基本的には要点が手短にまとまっていつつ、読ませるフックがある気の利いたもの。
- 55歳:moqや価格など定量的な内容が盛り込まれているメール。
- 48歳:失敗事例。
- 29歳:新年の挨拶におみくじがついていたり、遊び心がある内容。
- 60歳:ライターの体験がまくらにある。
- 47歳:経済動向などをまとめた資料。
メルマガ配信のメリット、第1位は「顧客との接触時間を増やせる」で50.5%が回答
「Q8.あなたが考える、企業がメールマガジンを配信するメリットについて教えてください。(複数回答)」(n=103)という質問では、「顧客との接触時間を増やせる」が50.5%、「自社ブランドの認知を高めファンを増やせる」が46.6%、「コストをおさえて情報発信や販促ができる」が46.6%を占めた。
- 顧客との接触時間を増やせる:50.5%
- 自社ブランドの認知を高めファンを増やせる:46.6%
- コストをおさえて情報発信や販促ができる:46.6%
- 販促できる場所を増やせる:37.9%
- 読者に合ったコンテンツを届けられる:36.9%
- 宣伝した情報を見返してもらえる:23.3%
- 効果測定がしやすい:23.3%
- 分からない/答えられない:3.9%
- その他:2.9%
- 特にない:2.9%
一方、メルマガ配信の課題、第1位は「開封率が上がらない」で45.6%が回答
「Q9.あなたが感じるメールマガジン配信の課題について教えてください。(複数回答)」(n=103)という設問では、「開封率が上がらない」が45.6%、「コンテンツのネタがない」が39.8%、「リードに繋がらない」が39.8%という結果が得られた。
- 開封率が上がらない:45.6%
- コンテンツのネタがない:39.8%
- リードに繋がらない:39.8%
- 業務が属人化している:35.9%
- 効果測定データを活用できない:27.2%
- その他:3.9%
- 特にない:3.9%
- 分からない/答えられない:3.9%
まとめ
今回は、BtoB企業のメルマガ担当者103名に、【2022年度】BtoB企業のCRM実態調査を実施した。
BtoB企業へのメルマガについて、半数以上が「顧客との接触時間を増やせる」というメリットを挙げた一方で、メルマガ配信における実態では平均開封率22%、平均クリック率はわずか13%という結果になり、「開封率が上がらない」という点が課題として最多意見を占めた。
CRM活動が重要視されるようになり、顧客との関係性の構築やニーズ把握に努めるBtoB企業が増えたことで、メルマガ配信に力を入れたいと考える担当者もいると推測する一方で、メルマガがありふれている現代において、開封率・クリック率に頭を抱える担当者も多いことが分かった。
メルマガの内容はもちろん、メルマガ登録までの期間に、配信する企業の印象付けが重要であり、どういう経緯でメルマガ登録に至ったのかという印象が開封率を左右するポイントだと考えられる。
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