アイリッジは、スマートフォンを利用している15〜69歳の男女を対象に行った、「スマートフォンアプリの利用に関するアンケート調査」の調査結果を公表した。
調査の背景
コロナ禍でDXが進み、顧客とのタッチポイントとしてアプリを強化する企業が増えている。消費者側においても、アイリッジが10月に公開したスマートフォンアプリの利用動向では、20代の7割、全年代でも6割の人がアプリのポイント・クーポンを利用していると回答しており、店舗アプリや企業アプリの利用が浸透していることがわかった。
一方で、回答者の半数以上が既に31個以上のアプリを入れていると回答するなど、競争率も上がっており、新規ダウンロードや継続利用のハードルは高くなっていることが予想される。
このような状況を踏まえ、アプリストアを有効活用するために役立つ情報をホワイトペーパーとして提供する。
ダウンロードのきっかけは「アプリストア」が最多、参考にする情報1位は両ストアとも「星評価」
アプリストア内の検索やおすすめがアプリダウンロードのきっかけという回答が最も多く、次いで公式サイト経由のダウンロードが多かった。一方でキャンペーン施策や広告経由が少ない傾向が見られ、アプリストア内での施策や公式サイトでのアピールを工夫することで、ユーザーの目に留まりやすくなるといえる。
また、ダウンロードに際して参考にする情報の上位3つはどちらのアプリストア利用者も変わらず、1位「星評価」、2位「アプリの説明文」、3位「レビュー内容」となった。
Google Playではダウンロード数、App Storeではユーザーレビュー数もランクインしており、レビューの内容だけでなく利用者数も判断に影響を与えていると考えられる。
ダウンロードに際しては56%の人が星3.5以上を望む。若年層ほど星評価を気にする傾向
アプリをダウンロードしてもいいと思える星評価は3.5~3.9が最多で、3.5以上をすべて含めると56%となった。
男女別では、男性の方がより高い評価値を好む傾向が判明。App StoreよりGoogle Playの方が評価値が高くなる傾向にあるため、Androidユーザー単独で見た場合は星4.0以上が最多となっている。
星評価の数がきっかけでアプリダウンロードをやめたことがある人が全体の53%。10代で60%、20代では70%を超えるなど突出しているが、他の年代でも概ね40%と、ダウンロードするかどうかに大きな影響を与えていることが見て取れる。
62%がダウンロード後7日以内のアンインストール経験あり。事前情報とのギャップが最大要因に
ダウンロード後7日以内にアプリをアンインストールした経験がある人が約62%と、半数を大きく上回った。最も少ない50代でも、ほぼ半数の49%が経験ありと回答。
ダウンロード後すぐにアプリをアンインストールした理由は、「思っていたものと違っていたから」が最も多く、特に30代で顕著に表れた。その他に若年層では、個人情報の登録やログインの必要がある場合にアプリをアンインストールする傾向が見られた。
ミスマッチが起こらないよう、アプリストアでしっかり情報提供を行う必要があるといえる。
株式会社アイリッジ カスタマーサクセス部 西井 幸子(にしい さちこ)コメント
調査では、アプリの新規ダウンロードには、アプリストア内の検索やおすすめで見つけてもらうことが重要とわかりました。検索キーワード最適化などのASO対策(アプリストア最適化)を行うこと、またアプリストア広告(ASA広告)もアプリストア内での存在感を高めるには有効と言えるでしょう。
また、ダウンロード後7日以内という短期間でのアプリ削除をした経験をもつユーザーが6割以上もいることに驚かれた方は多いのではないでしょうか。その理由として最も多かったのは「思っていたものと違った」という声で、アプリストアや広告で得た事前情報との乖離をうかがわせるものでした。アンインストールが多いとアプリストアでの表示順位にも影響してきます。説明文などでアプリをより良く見せたい気持ちを抑え、正確で誠実な説明で、真にそのアプリを必要とするユーザーを獲得することが重要になってきます。
星評価については、アプリに不満があるときにアプリの評価をするというユーザーが一定数いるため、何も対策をしない状態では低い評価が増えてしまいがちです。適正に評価してもらうためにも、アプリ内でユーザーに評価をオファーする施策がおすすめです。
今回公開するホワイトペーパーではこの他に、レビューの使い方詳細や、一定期間使わなかったアプリを再び利用するようになるケースについてなどもご紹介しています。レビューについては、男性は直近のレビューおよび低評価レビューを、女性は高評価レビューを見たい傾向が見られるなど、ユーザー属性に合わせた対策のヒントがあるかと思います。
また、アイリッジでは「ASO支援サービス」を通じて、キーワード最適化によるアプリストア内検索順位の改善だけではなく、アプリページの改善、ストアレビューの改善によるコンバージョン率(CVR)の最適化支援も行っています。今後もさまざまな角度から、お客様のアプリ事業を成長させ、得られる成果を最大化するためのご支援を目指してまいります。
調査概要
- 調査名:スマートフォン アプリの利用に関するアンケート
- 対象:スマートフォンを利用している15〜69歳の男女
- 調査期間:2022年7月14日~2022年7月18日
- 調査方法:インターネットリサーチ 有効回答数:442名(10代・60代:10%ずつ /20〜50代:20%ずつ)
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