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2022年のインターネットサービス利用ランキングが発表 リーチ1位はYahoo Japan【ニールセンデジタル調査】

 視聴行動分析サービスを提供するニールセン デジタル株式会社(東京都港区、代表取締役社長 宮本淳)は、「ニールセン デジタルコンテンツ視聴率(Nielsen Digital Content Ratings)」のデータをもとに、2022年の日本におけるトータルデジタルでのインターネットサービス利用ランキング、「Tops of 2022: Digital in Japan」を発表した。

 日本において2022年は、4月以降にまん延防止等重点措置などの行動規制が解除されたことで、コロナ禍前のように旅行や外食に出掛けることができるようになったことなど、日常生活を取り戻す動きが見られている。

 一方で、今年の消費者のデジタル利用動向に着目すると、コロナ禍で利用が増えた動画サービスの利用時間がさらに拡大していた。

 また、中・高齢層を中心に保有するモバイルデバイスが従来型携帯電話(ガラケー)からスマートフォンに移行が進んだ影響を受けて、主要サービスの利用者数(リーチ)が増加していたことが大きな特徴として挙げられる。

 まずリーチに着目すると、PCとモバイルの重複を除いたトータルデジタルのリーチ TOP10サービスでは、昨年と顔ぶれも順位にも変化はなかった。

 一方で、順位には変動はないもののTOP10の多くのサービスで昨年と比較してリーチが増加していた(図表1)。

 コロナ禍には若年層を中心にパソコンの利用率が増加していましたが、今年に入り外出機会の増加など行動に変化が生じたことで、コロナ禍前の水準に戻ってきた。

 一方でスマートフォンの利用に着目すると、コロナの影響とは関係なく、中・高齢層を中心にガラケーからネットサービスの利用がより容易なスマートフォンに移行する流れが今年も継続した。

 こうした中・高齢層におけるスマートフォン利用の増加が、主要サービスの利用者拡大に影響したと考えられる。

 今回TOP10に複数のサービスがランクインしているソーシャルメディアは、これまでは若年層とコミュニケーションを取るために活用されることが多かったのではないだろうか。

 しかし、過去のリリースでもご紹介している通り、ソーシャルメディアにおいても他のサービスと同様に50歳以上の利用者構成比が最も高くなっており、中・高齢層にもリーチできるメディアとしての価値が高まってきている。

 各サービスの利用者層は日々変化しているため、マーケティング担当者は各サービスがターゲットに対してどの程度リーチできるのかを最新の情報を基に把握した上で、コミュニケーションを取る場所を検討する必要がある。

2022年日本のトータルデジタルリーチランキング

 続いて、トータルデジタルのGRPや利用時間シェアに着目すると、リーチでは4位だったYouTubeが、GRPでは1位、利用時間シェアでも1位で41%を占め、特に利用時間シェアでは2位以降を大きく引き離している(図表2-3)。

 昨年のTOPS OF 2021でも動画利用の長時間化について触れたが、2022年もその傾向が続いている。

 新型コロナウイルスの感染拡大によって増加した、在宅時間を楽しむためのコンテンツとして利用が拡大したインターネット動画が、行動規制が解除された現在でも、外出先や移動中などの在宅時間以外にもスマートフォンから視聴され、余暇時間の使い方として定着していることが推察される。

 また、GRPと利用時間シェアでは、いずれの指標においてもリーチTOP10にはランクインしていなかったSmartNewsとMSN/Outlook/Bing/Skypeが新たにTOP10に加わった。

 マーケティング担当者は、各サービスのリーチだけでなく利用回数や利用時間も考慮に入れて、キャンペーンの目的に適したメディアプランを検討することが重要だ。

2022年日本のトータルデジタルGRPランキング

2022年日本のトータルデジタル利用時間シェアランキング

 同社シニアアナリストの宗像直樹は、次のように述べている。

 リーチTOP10では多くのサービスで35歳以上の中・高齢層が増加していることで利用者数が拡大していました。

 またGRPや利用時間シェアに着目すると、動画サービスは新型コロナウイルスの影響を受けて起こった利用時間の長時間化の傾向が、現在も続いていることがわかりました。

 普段からメディアプランに組み込んでいるサービスにおいても、社会の変化や様々な要因により年齢をはじめとしたサービスの利用者属性や利用状況が変化している可能性があります。

 マーケティング担当者は、常に最新のデータを基に意思決定をしていくことが重要です。

ニールセン デジタルコンテンツ視聴率(Nielsen Digital Content Ratings)について

 ニールセン デジタルコンテンツ視聴率は、デジタル媒体の全てのコンテンツを、PC、モバイル、タブレット、およびCTVなどの全てのデバイスを横断して計測し、デジタルコンテンツ全体の視聴者のメディア接触と消費量を包括的に把握することを可能にする。

 媒体社はこのサービスを使うことで、デジタルメディアの消費状況全体を把握でき、広告販売における透明性のあるデータの開示や競争力のある広告メニューの開発をおこなえる。

 広告主、広告会社は広告購入における適切な予算配分計画をおこなえる。

 日次データは3日後にはオンラインのインターフェイス上に表示され、顧客企業はデジタルメディアの利用状況をすばやく知ることができる。

 サービスの詳細は、ウェブサイトでも確認いただける。

https://www.netratings.co.jp/solution/dcr.html

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