Spider Labsは、自社が展開するアドフラウド(不正広告)対策ツール「Spider AF」にて、ディスプレイ広告における新たな不正広告を検知したと発表した。被害額は2022年上半期だけで6,200万円以上と推定されており、同社は「企業は早急な対策が必要」と警鐘を鳴らす。
アドフラウド実行者は似たレイアウトのページを100サイトほど作成し、それら全てに広告配信面を設置。この配信面で広告のクリックと不正CVを引き起こし、不正に配信面の価値を高めて広告費を詐取していた。同社のクライアントの中には、1サイトにつき20万円以上の被害が発生していた企業もあったという。
こうした手法について、Spider Labsは「競合の広告費を成果に繋がらない形で消化するのではなく、運営するサイト経由で広告費を悪意のある第三者が搾取する目的で行われた可能性が極めて高い」と推測している。Spider AFの検知結果をもとにネットワーク事業者から広告主へ約69万円が返金された事例もあり、同社は「デジタル広告を運用しており、異様な広告のCPCが以上に高騰していたり、CVRとCTRとのバランスがおかしいと感じる企業様は、ログデータを活用して返金申請も可能となりますので、一度Spider Labsまでお問い合わせください。とコメントした。
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