インテージは売場のデータ化と最適化を実現するサービスにおいて、リテールテック企業のフェズと連携すると発表した。AI画像解析を活用し、陳列されている商品の個数や位置などを指標や画像で定量的に捉えることで、売上・利益の最大化や陳列の指針などを決めることが可能。店舗の裁量やオペレーション精度など、さまざまな要因で陳列計画と乖離する陳列実態を把握することができるという。
連携では最新の陳列状態をモニタリングするため、ラウンダープラットフォームで1〜2週間に1度売場画像を収集。集めた画像をAIが解析してデータ化することで、売上や利益の最大化を図れる陳列への改善などにつなげる。
また今回の連携は小売事業者の協力を得て行うシンジケート型の取り組みで、収集したデータをメーカー各社へ共同で提供する。従来はメーカー各社が自社でデータを収集していたが、連携によりリーズナブルなデータ利用が可能になったことで、小売事業者による効率的な商品補充や最適な発注などに活用できる。
今後の展望については、インテージが展開する全国405店の売り場状況を調査した統計サービス「SPI(全国店頭プロモーション調査)」と、この取り組みを統合させたハイブリッド型売場最適化ソリューションの実現を目指す。
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