公開日:2021年9月24日/更新日:2021年12月28日
実店舗でビジネスを行っている方であれば、MEO業者からの営業電話を受けたことがある方も多いのではないでしょうか。
コロナウイルスの感染拡大から約2年が経過し、ワクチン接種先進国となった日本では、経済活動再開の取り組みが加速しています。今回はアフターコロナで重要となるMEO対策について解説していきます。
MEO対策という言葉を耳にしたことがあっても、「具体的に何をするのか」「本当に効果があるのか」「どのような施策なのかよくわからない」というWeb担当者は意外に多いでしょう。
MEO対策はインターネット上から集客できる手段の一つとして近年注目されている、マップ検索結果を活用した集客手法です。まとめてMEOの基礎が学べる内容になっていますので、店舗・企業に限らず自分のビジネスを持っている方はぜひ参考にしてください。
目次(クリックしてジャンプ)
MEOとは
MEOとは、Map Engine Optimizationの頭文字を取った言葉で、日本ではマップエンジン最適化やローカルSEOとも呼ばれています。
Googleマップを中心とした地図アプリ上で、店舗や企業の情報を上位表示させる施策のことを指し、上位表示できれば集客につながります。
MEOとSEOの違いとは
MEO対策を理解するためには、SEO対策についても知っておく必要があります。
SEO | MEO | |
目的 | 検索エンジン上での上位表示 | Googleマップ上での上位表示 ローカル検索における検索エンジン上での上位表示 |
対象 | Webサイトやブログ | 店舗や企業などの情報(ビジネスリスティング) |
成果 | Webサイトやブログへのアクセス | 店舗や企業への来店・来社、問合せなど |
効果が表れるまでの速度 | 最低でも半年~1年 | 最低で1週間程度の場合も |
SEOが検索エンジンでWebサイトやブログを上位表示してWebサイトへのアクセスを増やすための施策なのに対して、MEOはGoogleマップや検索エンジン上で店舗や企業などの情報を上位表示して、来店や来社を促すための施策です。
また効果が表れるまでの速度の違いは、コストにも影響します。本格的なSEO対策になると月額20万円~50万円程度が相場です。MEO対策は月額数万円で実施でき、費用面からも導入しやすいのが特徴です。
MEO対策のメリット・デメリット
効果が表れるまでの早さや施策費用の安さなど、SEO対策と比較して良い点をあげてきましたが、MEO対策単体で見たメリット、デメリットはなんなのでしょうか。
MEO対策のメリット
1.SEO対策よりも難易度が低い
SEOもMEOもGoogle上での露出を増やすための施策ですが、現状ではMEOの方が簡単でしょう。
SEO | MEO | |
競合 | 日本全国の、同じキーワードを狙っている人たち | 同じ商圏内の、同じキーワードを狙っている人たち |
アルゴリズム変動 | 頻繁(毎週や毎月あるレベル) | ほとんどない |
SEO対策を実施している企業の担当者であれば、分かっていると思いますがSEOは求められるレベルが上がっており、上位表示されるまで時間がかかります。SEOでは、ビックキーワードでの上位表示を大手が既に独占しており、競合性の高さから、新規参入は難しい場合があります。
その点でMEOの施策対象は、ターゲット地域に所在する店舗のみとなるため、SEOに比べ競合性も低く、他社より先に対応することで検索上位を狙いやすい状況です。
特に飲食や美容など、実店舗を持つ業界に有用です。
2.確度の高い見込み客にリーチできる
検索キーワードにもよりますが、Googleの検索結果で通常のWebサイトなどを差し置いて上位に表示される場合があります。
「地域名+業種(例:レストラン)」で検索すると、このように表示されます。地域名を入れなくても、位置情報をオンにした状態で「レストラン」と検索するとGoogleビジネスプロフィールの情報が上位表示されます。(※2021年11月4日、GoogleマイビジネスはGoogleビジネスプロフィールへと名称が変更されました。)

画像:Googleで「難波 レストラン」と検索した結果。通常の検索結果より上部に、目立つ形でGoogleビジネスプロフィールの情報が掲載されている。
「地域名+キーワード」で検索するユーザーは、来店までを考慮した購買意欲の高い見込み客です。
また、上記のような来店の可能性が高いユーザーには、Googleマップのローカル検索広告を利用してお店を宣伝することもできます。
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店舗ビジネス必見!ローカル検索広告とは~Googleマップから実店舗へ集客する方法
3.検索だけでなくGoogleマップからも集客できる
Googleビジネスプロフィールに登録した情報は、Google検索だけでなくGoogleマップにも表示されるため、両方からの集客が見込めます。Googleマップには便利な機能がたくさんあり、多くのユーザーが利用しているため、マップからの集客を狙う重要性は今後も増していくでしょう。
4.登録しておくだけでも効果がある
Googleビジネスプロフィールに登録して、店舗や企業情報をある程度整備しておくだけでも、未登録の店舗よりGoogleからの評価が高まります。何も情報が掲載されていない店舗よりも、きちんとした情報が整備されている店舗の方が、行ってみようという気になりませんか?
まずは登録して、店舗の商品などを投稿するところまでやっておきましょう。
MEO対策のデメリット
1.ネガティブイメージをつけられる可能性がある
人気店が検索上位に表示されてくると、口コミにネガティブなイメージを書き込まれるケースも増えています。競合が戦略としてネガティブキャンペーンを行うこともあるため、対策が必要です。
2.MEO対策の対象となる業界が限定的
MEO対策はGoogleマップを中心とした地図アプリの検索結果を活用して、実店舗への来店を獲得するための施策です。実店舗がない場合は、そもそも施策ができません。
3.上位表示数に制限がある
検索結果に上位表示されるものは3位までです。上位表示化されていないと効果を得られないので、しっかりと対策を行わなければあまり意味のないものになってしまいます。
Grab記事では…
Grab記事内ではMEO対策でやるべき4つのこととして、やっておかなければならない方法を紹介しています。MEO対策の今後についての予測もGrab編集部の意見を交えて解説しております。よければ今後のマーケティング活動の参考にしてください。
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