今回の動きは、「迷惑な」広告がブラウザに読み込まれないようにする取り組みに続くものである。
GoogleはChromeブラウザにて、2020年8月末頃からリソースを多く使用する広告をブロックし始めると発表した。
不適切にプログラムされた広告、ネットワークに最適化されていない広告、暗号通貨 (mine cryptocurrency) が ユーザーのデバイスに影響を与える可能性があるという。またネットワークデータを浪費し、バッテリーを消耗させているという。
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何が起こるのか
Chromeは、ユーザーが利用する前にディスプレイ広告が使用できるリソースを制限する。広告がリソース制限を超えると、ChromeはHeavy Ad Interventionと呼ばれるメカニズムを使用して広告を読み込まない処理をする。下の例に示すように、広告の代わりに「Ad removed」などのメッセージが表示されるという。
リソースの閾値(しきいち)
Chromeは、ネットワークデータが4 MBであるか、任意の30秒間に15秒のCPU使用率であるか、または総CPU使用率が60秒であるかの閾値(しきいち)に基づいて広告をフィルタリングする。
注目すべき理由
今回の動きは、 「Better Ads Standards」 に基づき、Chromeで特定の広告がサイトに読み込まれるのをフィルタリングまたはブロックする取り組みに続くものである。この変更によって影響を受ける広告主はほとんどいないとしている。
【参考】
- Protecting against resource-heavy ads in Chrome
- Google Chrome to crack down on battery- and data-sucking display ads