音声検索(Voice Search)と視覚検索(Visual Search)は、最終的にはテキスト検索に加えてクエリボリュームの重要な一部となるだろう。
検索の未来は、音声検索や視覚検索のような「V」から始まる。「音声検索」(スマートスピーカー)はまだ軌道に乗っていませんが、「アンビエントコンピューティング」の時代に突入した今、接続されるデバイスの種類がますます多様化する中で、音声がユニバーサルなインタフェースになることは明らかである。
アンビエントコンピューティング(Ambient computing)とは、IOT(モノのインターネット)を通じて情報の収集と操作を行いながら私達人間の指示に従うのはもちろん、指示を行わなくてもこれまでの行動パターンや予測機能により、デバイスやシステムを人間の代わりに操作する”コンピューター”を指します。(出典:アンビエントコンピューティングとは。VUIで始まるアンビエント社会)
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50%まではいかないが急増中
よく引用される統計「2020年の全検索の50%は音声検索だ。」は信用されていない。しかし、2016年にGoogleは、「Googleアプリでは検索の20%が音声によるものです。」と述べており、それ以来、音声アシスタントや仮想アシスタントの採用は大幅に増加している。
50%ではないかもしれないが、音声入力(スマートフォンで)はすでにかなりの割合のクエリを動かしている。Googleは公表していないので、正確な数字はわからない。そして、アマラの法則にもあるように、「短期的には技術の効果を過大評価し、長期的には効果を過小評価する傾向がある。」。
GoogleとBingのビジュアル検索が急速に進化している
視覚検索は音声検索ほど成熟していないが、テキストをボックスに入力するもう1つの魅力的な代替手段を提供する。Googleは視覚検索ツールLensを急速に開発しており、今やテキストの翻訳、レストランのメニューの検索、バーコードのスキャン、現実世界の物体の検索、商取引の推進など、幅広い機能を備えている。最近Googleは、ユーザーが店にある服やIRLを検索して似たような商品をたくさん買うことができる「スタイルのアイデア」を導入した。
この種の視覚探索は、コンピュータビジョン、物体認識、機械学習に基づいている。Microsoftも少なくとも2009年からこの分野で多大な努力をしており、Bingの視覚検索を着実にアップグレードし改善している。また、サードパーティーのアプリ開発者も視覚検索を利用できるようになる。
Pinterest Lens
Pinterestのビジュアル検索への取り組みは、GoogleやBingより少し目立たない。しかし、同社はこの分野で先進的な活動をしている。Pinterestは、ピン内のアイテムを隔離して視覚的に検索し、類似のオブジェクトを見つけたり、スマートフォンのカメラを使用してIRL内のオブジェクトを識別し、Pinterestアプリ内でオンラインショッピングを行うことができるサービスで、「レンズ」とも呼ばれ、Googleとの間で将来的なネーミングまたは商標論争を引き起こす可能性がある。
最近、Pinterestは購入可能なProduct Pinsを導入し、Lensの画像検索結果とeコマース情報を結びつけた(価格と小売業者のリンク)。さらに、Lensから保存された写真はボードに保存され、それらのユーザーのための将来の推奨の源となる。
ローカル視覚検索
明らかでなかったが、スマートフォンのカメラを使ってオブジェクトや製品、場所をオフラインで検索する機能もローカル検索の一形態だ。他にも画像検索やスマートフォンのカメラがローカルに進出している。Googleの最近の「写真で検索する」はその一例だ。もう1つは、Google Mapsの歩行案内に拡張現実(AR)を組み込むことだ。
最近の研究は、特にミレニアル世代の間で、視覚検索に対する高いレベルの需要と人気がある。そしてスマートフォン上のテキストよりも視覚検索を好む傾向がある。
注目すべき理由
一般的な問題として、小売業者と製品マーケターは画像検索のために最適化する必要があり、地域マーケターは様々な地域のプロフィール(GMB、Yelp、Facebookなど。)が豊富な画像の供給を確保する必要がある。最適化された画像を持つプロフィールは、持たないプロフィールを大幅に上回る。
話を戻すと、「検索ボックスが拡大している」SEOとコンテンツ発見はますます断片化し、複雑になってきている。今日ではないかもしれないが、マーケティング担当者は、消費者が従来の検索ボックスのテキストを使って情報にアクセスし、購入意図を表現するのと同じくらい、音声/仮想アシスタントやスマートフォンカメラを使う時代に備えて準備を始める必要がある。
参考