DuckDuckGoはEU全域のAndroidデバイスのデフォルト検索エンジンのオプションとして間もなく提供される。
欧州の規制当局はGoogleに対し、Androidユーザーに独自のデフォルト検索エンジンを選択するオプションを提示するよう求めている。デフォルトの検索プロバイダーを選択するオプションはこれまでもAndroidデバイスで利用可能だったが、ユーザーは設定メニューから自分で検索しなければならない。
Googleが自社のOS上でデフォルトの検索プロバイダーになるというこれまでのやり方は、EUの反トラスト規則では違法とされていた。その結果、Googleは記録的な50億ドルの罰金を科せられた。
今後Googleは、Google検索アプリが組み込まれた欧州版Android端末をセットアップする際に、慣行を変更し、ユーザーにデフォルトの検索エンジンを選択するよう促す必要がある。しかし、すべての国が同じ選択肢を持っているわけではなく、Googleの新しいプロンプトに含まれている選択肢はすべて最高額入札者のものだった。
DuckDuckGoはEUのすべての国で選択肢として提供されていることから、他のGoogleのライバルよりも積極的に入札したに違いない。
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DuckDuckGoはEU全体のデフォルト検索エンジンの選択肢へ
EUのAndroidユーザーが新しいデバイスを起動すると、デフォルトの検索オプションとしてGoogleの3つの選択肢が表示される。DuckDuckGoはすべての国でリストのトップになるとのこと。
デフォルト検索エンジンの国と対応する選択肢の完全なリストはこちら。Android Policeによると、「選択画面」は欧州のAndroidユーザーに2020年3月から提供されるという。
この変更がEUの検索エンジン市場シェアにどのような影響を与えるのか、もし何か変化があるとすれば非常に興味深い。もちろん、ユーザーが望むのであれば、Googleをデフォルトとして選択し続けることもできる。
DuckDuckGoとは何か?
DuckDuckGoは自らを「ユーザーを追跡しない検索エンジン」と表現している。同社は、クッキーを使ってユーザーを追跡しないことを約束しており、クッキーを使ったユーザーの個人情報は一切収集しないと述べている。IPアドレスも隠されてる。
[clink url=”https://marketimes.jp/safari-3rd-party-cookies-blocking/”]「当社は、お客様の検索履歴を当社からも保護します。」と創設者のGabriel Weinberg氏はWIREDに語っていることから、昨今のクッキー情報の取り扱いの観点においてユーザーフレンドリーな新しい時代の検索エンジンということになるだろう。またDuckDuckGoは検索エンジンのシェアも徐々に伸ばしている。詳細は下記関連記事で紹介している。
[clink url=”https://marketimes.jp/google-organic-less-than-lastyear/”]
【参考】