本記事では、SEOで重要な「アンカーテキスト」の重要性や効果的な書き方について徹底的に解説していきます!
目次(クリックしてジャンプ)
アンカーテキストとは
アンカーテキストとは、Web上に表示されている「URLリンクが貼り付けられた文字」です。
アンカーテキストをクリックすると、HTMLで記述されてあるURL先にアクセスします。
アンカーテキストの基本的なHTMLでの記述方法
アンカーテキストは、HTMLでは次のように記述されます。
HTML:<a href=”URLを書く”>文字を書く</a>
赤字の箇所を変える
たとえば、MARKETIMES(マーケタイムズ)のアンカーテキストは、HTMLでは次のように記述されています。
HTML:<a href="https://marketimes.jp/">MARKETIMES(マーケタイムズ)</a>
じつは、https://marketimes.jp/のようにURLだけで表示されたリンクもアンカーテキストの一種です。
HTML:<a href="https://marketimes.jp/">https://marketimes.jp/</a>
しかし、アンカーテキストはわかりやすい文字にしたほうが、リンク先のページの内容がひと目でわかりやすくなる効果があります。
アンカーテキストは、良質なWebページ作り、Webサイト作りには欠かせないものです。
アンカーテキストの重要性
アンカーテキストは、SEO対策とは密接な関係があります。
- Google検索エンジンクローラーが回遊しやすくなる
- リンク先がどこなのか読者がわかりやすくなる
- 効果的な内部SEO対策となりWebサイト全体の評価も上がる
アンカーテキストを使うと、Google検索エンジン、読者、Webサイト、それぞれの相乗効果により良質なSEO対策となります。
Google検索エンジンクローラーが回遊しやすくなる
アンカーテキストをわかりやすい文字で表示することで、Google検索エンジンクローラーが回遊しやすくなります。
Google検索エンジンは、文字によってどんなWebページなのかを判断しています。
アンカーテキストをわかりやすい文字にすることで、リンク先のWebページがどんな内容かをGoogle検索エンジンに伝わりやすくなります。
また、WebページどうしのつながりがGoogle検索エンジンに伝わりやすくなり、クローラーがWebサイト内を回遊しやすくなります。
リンク先がどこなのか読者がわかりやすくなる
アンカーテキストを使うことで、リンク先がどこなのか読者がわかりやすくなる効果があります。
人間は、視覚情報が80%を占めるといわれています。
わけのわからない文字列が何なのかを認識しようとすると、さまざまな思考をしたり、前の文章を読みかえしたりして無駄な行動が増えます。
しかし、アンカーテキストをわかりやすい文字にした場合、何も考えることなく一瞬でクリックするかどうかを判断することができます。
つまり、アンカーテキストを文字で表示することで、読者は一切無駄なく情報収集することができます。
効果的な内部SEO対策となりWebサイト全体の評価が上がる
アンカーテキストを効果的に使うことで、かなり良質な内部SEO対策になります。
- Google検索エンジンに内部リンク先のWebページ内容がはっきりと伝わる
- Google検索で上位表示されるために必要なキーワード数を増やせる
- Webページ内の関係性を読者に伝えやすくなる
結果的に、Webサイト内をGoogle検索エンジンクローラーが回遊しやすくなり、内部SEO効果が期待できます。
アンカーテキストは、外部リンクを送ることよりも内部リンクを送るほうがSEO効果が大きいです。
アンカーテキストの注意点
アンカーテキストには、注意しなければならないこともあります。
アンカーテキストの使い方を間違えると、SEO効果がなくなってしまうからです。
しかもそれだけではなく、Googleからペナルティをうけてしまう危険性もあります。
アンカーテキスト使用時の注意点は以下のようになります。
- 外部リンクを貼る場合は要注意
- リンク先の情報とまったく関係ない文字はNG
- なるべく短く簡潔にわかりやすい文字で書く
- 読者の期待を裏切らない
Googleからペナルティをうけると、Webページそのものの品質が低いと判断されるだけではありません。
Webサイト全体の品質が低いと判断されてしまう場合もあります。
結果として、そのWebサイト全体の検索順位は大きく下落することになります。
外部リンクを貼る場合は要注意
アンカーテキストに外部リンクを貼る場合は要注意です。
使い方次第では、Googleからペナルティをうけてしまう可能性があります。
外部リンクを貼る場合は、以下の点に注意してください。
- 不自然な外部リンクを使わない
- よほど読者に紹介したい外部リンク以外は使わない
Webページ内容とまったく一致しない不自然な外部リンクはNGです。
Google検索エンジンからの評価が下がる可能性があります。
また、外部リンク先のWebページの内容が著しく不良であった場合も同様です。
ドメインパワーとは、WebサイトがGoogleからうけている評価のことです。
外部リンクを使うならno follow属性を付ける必要があるか検討
外部リンクを使う場合は、アンカーテキストのHTMLにno follow属性を付ける必要があるか検討しましょう。
no follow記述前(ビフォー)
HTML:<a href="http://www.example.com/">link to a page</a>
no follow記述後(アフター)
HTML:<a href="http://www.example.com/" rel="no follow">link to a page</a>
リンク先の情報とまったく関係ない文字はNG
アンカーテキストは、リンク先の情報とまったく関係ない文字はNGです。
リンク先の情報とまったく関係ない文字を使うと、読者がわかりにくくなってしまいます。
また、読者がクリックした場合、期待を裏切ってしまう内容の記事を紹介してしまうことになります。
よくあるダメなアンカーテキストの例は、「こちら」とだけ表示させるパターンです。
これだと何を意味しているリンクなのかがまったくわからず、読者がスルーしてしまう可能性が高いです。
しかも、SEO対策キーワードも含まれていないため、SEO効果はゼロです。
アンカーテキストを使う場合は、リンク先の内容と一致する文字で表現しましょう。
なるべく短く簡潔にわかりやすい文字で書く
アンカーテキストは、なるべく短く簡潔にわかりやすい文字で書くことが基本です。
たとえば、人間が一度に認識しやすい文字数は13~15字程度といわれています。
つまり、これ以上長い文章でアンカーテキストを記述してしまうと、読者が判断しづらくなってしまうということです。
アンカーテキストを使う場合は、15字以内の文字数で読者にわかりやすく伝わるように記述しましょう。
読者の期待を裏切らない
アンカーテキストを使う場合は、読者の期待を裏切らないよう扱いに注意しましょう。
- 文字とリンク先の内容が一致しない
- リンク先の内容が悪い
(読者が求めているものではない)
特に上記のようなケースでは、読者は裏切られた感覚になってしまいます。
直帰率や滞在率に大きく影響しますので、SEO効果が下がってしまいます。
アンカーテキストのさまざまな事例
アンカーテキストのさまざまな事例について紹介します。
画像のアンカーテキスト
アンカーテキストは、画像に入れることもできます。
画像にアンカーテキストを入れる場合は、alt属性に記述します。
↓ HTMLにすると
画像のアンカーテキストはalt=の” “の間に文字を入れることで成立します。
alt=”文字を書く”
画像にもアンカーテキストを使ったほうが、Google検索エンジンにも内容が伝わりやすくSEO効果が上がります。
ただし画像のアンカーテキストは、読者に直接見えることはありません。(画像が読み込みされなかった場合のみテキストがWeb上に表示されます。)
画像にアンカーテキストを入れる場合は、画像の情報をGoogleに知らせるように文字を入れます。
たとえば以下の画像の場合は、「MARKETIMES」でOKです。
アンカーテキストをボタンに変える
アンカーテキストでは、ボタンタグ<button>を使うことで簡単にボタン表示に変えることもできます。
HTML:<a href="URLを書く"><button>文字を書く</button></a>
赤字の箇所を変える
HTML:<a href="https://marketimes.jp/"><button>MARKETIMES</button></a>
アンカーテキストをボタンにすることで、より読者がクリックしたくなるような演出が生まれます。
アンカーテキストのボタン化は、読者に見てほしいリンク先があった場合に使用します。
CSSを用いてデザインを変える
アンカーテキストは、CSSによってデザインを変えることもできます。
光るボタン
光るボタンは、高確率で読者にクリックして欲しい場合に使います。
ブログカード

ブログカードは、主に内部リンクをわかりやすく紹介したい場合に使います。
デザインを使ったアンカーテキストは、使い方次第では有効なツールです。
ただし、CSSでデザインを変えたアンカーテキストを多用しすぎると、逆にクリック率を下げてしまうこともあります。
アンカーテキストの使い方は、状況やWebサイトの雰囲気によって工夫する必要があります。
アンカーテキストの効果的な書き方と具体的な例
アンカーテキストの効果的な書き方と具体的な例について解説します。
アンカーテキストを記述する際、もっとも効果的な書き方のポイントがあります。
- リンク先の情報と関係がある文字を入れる
- リンク先のSEO対策キーワードを入れる
- 読者の期待を裏切らないような内容の文字にする
これらの効果的な書き方ポイントを踏まえて、具体例を紹介します。
アンカーテキストを使う場合は、リンク先の情報と関係がある文字をなるべく入れます。
ここでは「SEO対策が学べる人気のおすすめ本10冊【2021年推薦】」を例にあげます。
アンカーテキストを短くまとめる
「SEO対策が学べる人気のおすすめ本10冊【2021年推薦】」といったタイトルをアンカーテキストにすると、文字数が長く読者にわかりづらくなってしまいます。
こういった場合は、もう少しわかりやすく短くまとめるのがコツです。
例にあげると「人気SEO対策おすすめ本10冊」です。
- SEO対策が学べる人気のおすすめ本10冊【2021年推薦】
- 人気SEO対策おすすめ本10冊
こうして並べて比べてみるといかがでしょうか。
なんとなく短い文字のほうが認識しやすくなったはずです。
語句のニュアンスを変えてみる
語句のニュアンスを変えると、また少し雰囲気が変わります。
- SEO対策が学べる人気のおすすめ本10冊【2021年推薦】
- 人気SEO対策おすすめ本10選
冊と選とでは意味合いがまったくことなります。
冊は本をイメージしますが、選は選んだものをイメージします。
文字を入れ替えしてみる
文字を入れ替えしてみて試してみるといいかもしれません。
おすすめの書き方としては、先頭列にひらがなを使うことです。
ひらがなは文字として認識されやすいので、真ん中あたりに具体的な内容を盛り込むといった書き方がおすすめです。
- おすすめ人気SEO対策本10選
- おすすめSEO対策人気本10選
- SEO対策おすすめ人気本10選
- 人気SEO対策おすすめ本10選
なんとなく一番上の「おすすめ人気SEO対策本10選」が見やすいと感じるのではないでしょうか。
一部の文字を同じ意味の別な語句に変えてみる
あるいは本を書籍に入れ替えてみてもいいでしょう。
- おすすめ人気SEO対策書籍10選
- おすすめSEO対策人気書籍10選
2つめの「おすすめSEO対策人気書籍10選」がしっくりきます。
人気本よりも人気書籍のほうが普段聞きなれている言葉ではないでしょうか。
文字を少なくすると、一瞬の見た目やバランスが重要になってきますので、文字の組み合わせを工夫してみるといいでしょう。